石坂雄平さん

石坂雄平さん

2013年度・情報通信フォトニクス研究室卒業

関東学院大学 講師

Q1研究室に在籍中、学んで良かったこと、今のお仕事に役立っていると感じることは何ですか?

 現在、私は大学教員として研究教育活動に携わっています。学生への教育では、自分と相手の専門知識のギャップはどの程度なのか、それを埋めるためにはどう説明すべきかを瞬時に図る必要があります。自分なりの方法ではありますが、研究室在籍時に、実験TAや後輩への研究サポートをした経験が大きく役立っていると実感しています。また研究室運営においては、研究計画や方法の考案・実施、成果発表のプロジェクトを責任もって遂行する必要があります。博士後期課程在籍時に日本学術振興会特別研究員に採択されると、これらの一連のプロセスや予算管理について学べるため、後輩の皆さんは是非チャレンジしてください。

Q2なぜこの専攻や、この研究室を選んだのでしょうか?

 メディアネットワーク専攻ではメディアと通信を軸にソフトからハードまで幅広い分野を学べるという点が魅力でした。例えば、Googleが光ファイバ事業に着手したり、東大発ロボットベンチャー「SCHAFT」を買収したように、分野を横断した流動的な連携が情報通信産業のさらなる発展には欠かせない要素となるでしょう。
 私は特に光通信の専門家になることを志し、情報通信フォトニクス研究室を選びました。当時から光ファイバや集積光デバイスの分野において最先端の研究をリードしていた研究室であり、国際的な研究活動を通じてフロンティア精神を培うことができました。

Q3今後の目標・後輩へのメッセージ

 私の中では、勉強と学問を明確に区別しています。誰かから言われた通りにやる受け身の勉強も初めは大切ですが、物事の本質を追究し、疑問や解決策を発見していく姿勢が、これからの世界を変えていく原動力になります。こうした研究活動を通じて得られた知識を体系化していくことが学問であると捉えています。学問に対する知的探究心やチャレンジ精神を次の世代へと伝えていくことができれば、研究教育者として冥利に尽きます。