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学生コラム「ISTラウンジ」

本研究科在学生のコラムです。日頃の学生生活の中で感じたことや考えたことなど,さまざまな話題をお届けします。

感情推定で以心伝心
人の感情を理解するコンピュータの実現を目指して

写真:堀宮さん

複合情報学専攻複雑系工学講座
表現系工学研究室 修士課程2年
堀宮 ありさ
(北海道札幌市出身、2009年度入学)

コンピュータが得意なことと、人が得意なことには大きな違いがあります。コンピュータは複雑な計算を高速で行うことや大量の情報を正確に出し入れすることが得意ですが、人間のように相手の話に共感し論理的に返答することは現状では不可能です。

私たちが悲しい時、退屈な時、困った時などに良きパートナーになってくれるようなコンピュータがいたら素敵だと思いませんか?私は、そんな人間とコンピュータのよりインタラクティブなコミュニケーションを実現するために、人が今どんな感情を抱いてるのかを文章から推定する研究を行っています。

近年情報発信の手段は多様化し、気軽に行えるTwitterなどのマイクロブログが爆発的に広まっています。これらは日常的な言葉でリアルタイムな感情が反映されやすく、感情推定の対象として適していると思われますが、一文が短く略語が使われるなど文法的に崩れた文章が多用されます。そのため、従来の方法を使うことが出来ません。そこで私は、直接本人の発言だけを見るのではなく、他の人からの返信という他者反応から推定を行えないかと考えました。イメージとしては、今までは本人の発言だけをコンピュータが見ていたのに対し、私の方法では本人と友人が親しく話しているのをコンピュータが見て判断するというものです。

研究は進めていく上で決まった道がないので、どうしたら良いか分からなくなったり止まってしまうこともあります。そんな時には私は散歩をする事があります。授業中にちょっと息抜きに散歩に出かけることは出来ませんが、研究の合間に自分の席から離れることは自由です。池の前のベンチで魚やランニングしている人を眺めたり、川の近くでせせらぎを聞きながら読書をすると、頭がスッキリとして整理されてきます。研究をしながら、この自然に囲まれた大学の環境の素晴らしさを日々感じています。

(2012/02/07)

全発話における感情と感情表現の集合
図:全発話における感情と感情表現の集合

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