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人に優しいパワーアシスト技術を創る

写真:今村さん

システム情報科学専攻 システム創成情報学講座
システム制御情報学研究室 博士後期課程2年

今村 由芽子(北海道札幌市出身、2011年度入学)

私たちの研究室ではパワーアシスト技術の研究をしています。現在、高齢化が進み労働者の身体負担が問題とされてきています。特に介護や農業などの重労働を伴う職業では、体を壊して仕事を続けられなくなってしまう人もいます。私たちの目標はそんな大変な仕事の負担を少しでも減らして、皆が長く快適に働けるようにすることです。

私は「スマートスーツ・ライト」という、弾性材を使った装着型の筋力補助装具の研究に携わっています。人は全身の筋肉を縮めたり緩めたりすることによって身体を動かしています。この「身体を動かすのに必要な筋力の一部を、スーツの弾性材に代わりに負担させる」というのがスマートスーツ・ライトのコンセプトです。人が大きな筋力を発揮しているときには補助力も大きくなるような設計をする必要があります。そのため、人はどのような姿勢の時にどのような力を発揮しているのか?という解析を行うことも重要な研究テーマのひとつです。これまでにコンピュータ上で人の筋骨格モデルを作成して介護動作の筋発揮力シミュレーションを行い、介護動作に最適なスマートスーツ・ライトの開発を行いました。現在は「スマートスーツの装着により姿勢の安定性が変化するか」というテーマに取り組んでいます。

研究は主に週1回のゼミや指導教員との打ち合わせを通して方針を決めています。しかし研究といっても研究室で実験ばかりしているわけではなく、製作したアシストスーツを介護施設や農場で試用してもらうことや、私自身が実際にアシストスーツを着て農作業体験をしたこともあります。また、科学館のイベントや工学祭などで一般の方に向けて研究の紹介を行うこともあります。そういった時には「早く実用化してほしい、研究がんばってください」といった言葉を頂くことが多く、研究の励みになります。これからの高齢社会に向けて少しでも貢献できるように、日々研究を進めています。

農作業体験
ゼミの風景
写真:農作業体験
写真:ゼミの風景