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学生コラム「ISTラウンジ」

本研究科在学生のコラムです。日頃の学生生活の中で感じたことや考えたことなど,さまざまな話題をお届けします。

技術革新をソフト側から支える

写真:丸藤 剛大さん

情報理工学専攻
複合情報工学講座
知能ソフトウェア 修士課程1年
丸藤 剛大
(北海道札幌市出身、2014年度入学)

この20年の間に、パーソナルコンピュータ、インターネット・スマートフォン普及のパラダイムを経て、ソフトウェアは我々にとってより身近な存在となりました。ラジカセやコンポ等、数十年前まで物理的なデバイスを必要とした多くの技術を、今ではスマートフォンやWebサーバのアプリケーションの1つとして利用できます。さらに、これらはより高機能化・複雑化しており、知的ソフトウェアに関する技術や研究への需要は高まっています。

我々の研究室では、人工知能とソフトウェア工学を両輪とする研究を行っていますが、それはこうした需要に応えるものです。

私自身は、複数のビデオゲームをプレイする事が出来るAIに関する研究を行っています。これは 「General Game Playing(GGP)」と呼ばれる研究分野に属するものです。通常のゲームAIの研究では、1つのゲームルールに特化したアルゴリズムをAIに実装しますが、GGPではそれを抽象化して、2つ以上のゲームをAIにプレイさせる事を考えます。例えば、スーパーコンピュータ 「Deep Blue」は、人間の世界チャンピオンよりチェスを上手くプレイ出来ますが、三目並べのような他のゲームはプレイする事自体不可能です。GGPではチェスも三目並べも上手くプレイするAIを目指します。その対象をビデオゲームにまで広げることが、私の研究の目的です。

また一方で、友人と協力してイラストを収集・推薦するウェブサイトを開発しています。こちらはユーザが登録した情報や、イラストの画像的特徴からユーザの好みのイラストを推薦するWebアプリケーションです。機械学習や画像処理の手法を用いるシステムであり、年内のリリースを目指しています。

昨今のIT技術の加速度的な進歩には目を見張るものがありますが、こうした知的なソフトウェアを利用すれば、さらに人々の役に立つプロダクトやサービスを生み出す事が出来るでしょう。

(2014/06/02)

図:
図:複数ゲームをプレイ可能なAI(General Video Game Player)

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