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スマートフォンと音波で,インタフェースの可能性を広げる

写真:中村 将成さん

情報理工学専攻 数理科学講座
知能情報学研究室 修士課程1年

中村 将成 (愛知県名古屋市出身、2014年度入学)

わたしは卒業研究で音波を用いたスマートフォンの3次元屋内位置認識に取り組みました(写真1).屋内に設置したスピーカとスマートフォン内蔵マイクを用いて音波を送受信し位置計算を行うので,ユーザは自分のスマートフォンを用いて3次元位置認識を行うことができます.高速・高精度という点で,世界でもトップレベルの性能を示すことを確認しました.この研究成果を用いることで,スマートフォンを通じたジェスチャの取得が可能となり,より直感的なインタフェースが実現できます.具体例としては,ジェスチャによる家電・ロボットの操作や,情報交換などが挙げられます.先日,この成果を米国シアトルで行われた国際会議(ACM UbiComp’14)にて発表しました.多くの方が発表を聞きに来てくださり,様々なコメントをいただきました.

卒業研究を通して,アイディアの提案や関連研究の調査,実験での試行錯誤,成果発表の仕方など,研究の進め方についてひと通り学ぶことができました.

修士課程に進学し,学部での卒業研究で発見した課題を解決することで,位置認識精度をさらに向上させました.この成果については,沖縄で開催された研究会で発表する機会を得ることができました(写真2).

修士1年の夏休みに企業の基礎研究所でのインターンに参加させていただき,データマイニングに関する研究に1ヶ月間取り組みました.テーマに関する理解が深まり,データ解析についての視野を広げることができました.

最近では,修士課程での新たなテーマとして,音波を用いることによるスマートフォン間のセキュアな通信手法などを検討し始め,非常にわくわくした日々を送っています.

これまでの研究生活を振り返ると,壁にぶつかって悩むこともありましたが,それを含めて非常に充実したものでした.指導教員や共同研究を行っている学外の先生方と毎週のように議論をさせていただくことで,研究を順調に進めることができました.また,学会やインターンに参加する機会をいただくことで英気を養うことができ,研究への意欲を高めることができました.

以上のように,学部,修士と進学するにつれ,活躍の場がどんどん広がっていくのを感じます.やる気次第でいろいろな刺激を受けて自分を成長させることができるでしょう.

写真1:3次元位置認識実験のようす
写真2:研究会会場(@沖縄)からの眺め
写真1:3次元位置認識実験のようす
写真2:研究会会場(@沖縄)からの眺め