「多方面から学ぶ」
情報エレクトロニクス専攻 集積システム講座
集積ナノシステム研究室 修士課程2年
木村 勇太 (岡山県出身、2014年度入学)
私たちの身の周りには多くの電子機器が存在しています。それらは半導体素子を組み合わせて回路を構成し、その上でソフトウェアを実行することで様々な機能を実現しています。私の所属する研究室では「半導体デバイス・回路設計・画像処理」の3つの研究チームから成り立っており、電子機器の構成における全ての領域に渡って研究を行っています。
私は画像処理チームに所属しており、「局所輝度補正技術」の研究を行っています。これは画像の局所領域ごとに適切な輝度補正を半自動的に施すことで、画像における白とび・黒つぶれの解消や、コントラストの向上を目的とした技術です。より良い画像を生成するために、日々課題に対する解決策を模索しています。アイデアを考えるのは大変ですが、ひらめいた時には非常にすっきりした気持ちや達成感を得ることができます。また、画像は人によって見え方が異なるため、画像処理を専門としている方、専門外の方など様々な方に画像を見ていただき、評価していただくことを大切にしています。
研究室では週に1回、3チーム合同でのゼミが設けられます。異なる専門知識を持った人間が集まるため、様々な角度から意見を得ることのできる貴重な場となっています。また、飲み会が企画されることも多く、そこで親睦を深めることができています。
このように自分一人で研究に没頭するのではなく、多様な専門分野の方から意見をいただくことや、自分から新しい環境に飛び込むことで、枠にとらわれずに研究を進めることができ、充実した研究室生活を送ることができています。