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ネットジャーナル4

「学生は共同研究者」をモットーに論文優先の研究体制を築く

――企業との共同研究において特に重視されていることは何ですか。

金子 産業応用というと、一般的には企業や業界からの要請があって研究が行われるケースが多く見られますが、本研究室では優れた技術を学生と教員が協力して独自に開発し、それを論文として発表することを第一に考えています。研究会や発表会を通じて企業の方々に我々の成果を知ってもらい、そこから共同研究に着手するというスタンスを堅持しているのです。なぜなら、大学における研究活動は、学生の教育・育成が最も優先されるべきであると考えているからです。

――企業や社会からの要請に応える以前に、学生を育てることを重視しているわけですね。

金子 学生は、私たちの教育対象であると同時に共同研究者でもあります。ですから、企業との共同研究にも必ず学生が参加し、そこから得た資金は研究室を運営するために使われています。つまり、今いる学生は先輩たちの作った技術で面倒をみてもらっていることになる。だから、今の学生たちも後輩に何を残すのか、後輩たちのために何をするべきなのかを考えながら研究に打ち込んでいます。学生主体の研究で優れた人材を育成し、その成果を論文という形にして一般社会へ還元する。そこから企業との共同研究が生まれ、世界レベルの先端技術で日本の産業界をサポートしていく。それが我々研究者の役割であり、国立大学の使命であると考えています。

また、本研究室では「透明性」を非常に重視しています。予算や研究内容はもちろんのこと、教員や学生がどんな論文をいくつ発表しているか、どんな企業とどんな共同研究を行っているかなど、成果についても広く情報を公開していきたいと思っています。大学の研究室が透明性を保ち、すべての情報が見えるようになれば、学内外の連携もスムーズになり、お互い切磋琢磨する機会も増えるでしょう。結果的には、それが技術開発のレベルアップにもつながるのではないかと期待しています。

(2007/02/06)

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