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ネットジャーナル4

解説

解説1:「明度と遮蔽」

画像照合技術の実応用における不良条件で、最も大きな影響力を持つものが「明度」と「遮蔽」である。一般的な画像照合技術であるCCは、2つのデジタル画像の画素を比較し、明度の一致度が最も高い部分を「同じ画像」として識別する。したがって、フラッシュをたいたり太陽の位置が変わるなどの不良条件があると、同じ対象物でも画像の明度が異なり照合できなくなる場合がある。図1-A(人形)では、画像処理ロボットに右下の画像(人形の頭部)と同じものを探索・照合させる実験を行っているが、対象となる画像はカメラのフラッシュにより人形の顔が見本より暗くなっている。CC、SSDではこの明度の違いを把握することができず、見本とは異なる部分を指し示している。本研究科で開発したISC(Increment sign Correlation:増分符号相関)は明度の違いを読み取り、ほぼ正確な位置を特定することができる。また、図1-B(百人一首の札)では、重なり合った札によって見えない部分(遮蔽された部分)があるが、これもISCでは正しい札を識別することができる。

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解説2:「方向符号照合により画像の照合」

スナック菓子の容器がカメラに近づくと、影になる部分ができる。SSDでは影の部分を認識できず追跡し続けることができないが、OCM(OCM:Orientation Code Matching)では追跡が可能である。これは、方向符号照合と呼ばれる手法で、画素近傍におけるコントラストの向きの情報を用いている。これにより、局所的な明度変化に対するロバスト性を確保することができる。

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