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ネットジャーナル8

セレンディピティを誘発し、自分が求めているものに出会う

――このような技術は、私たちの生活をどのように変えるとお考えですか。

長谷山 美紀教授

長谷山 キーワードを使った検索は、ユーザのスキルや価値観による制約をどうしても受けますが、「Image Vortex」や「Video Vortex」は検索エンジンが自動的に見つけ出した候補を、画像群(または映像群)という形で提示してくれます。1つの画像・映像から次々と連想が広がり、時には自分が予想していなかった新しい関連性に気づかせてくれることもあります。これは検索(クエリ&レスポンス)というよりは、セレンディピティ(serendipity:求めずして思わぬ発見をすること)を誘発する画期的なシステムだと思います。

現在は、画像・映像・音響・音楽など、視覚・聴覚の情報が中心ですが、人間の他の感覚(嗅覚、味覚、触覚)や感情なども数値化することができれば、人間の意識や行動をより詳細に解析することも可能になるでしょう。

こうしたシステムが社会基盤として浸透するようになれば、情報科学という枠を超えてあらゆる分野、産業に役立つ技術になると思います。人間を理解し、社会を解析するツールになることが期待できます。

(2012/02/29)

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