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ネットジャーナル10

現場に携わることで見えてくる新しい研究テーマ

――サイトの構築・運営により得られた知見は今後どのように活かされるのでしょうか。

川村 秀憲准教授

川村 「キュンちゃんねる」は、現代のIT社会における課題や要望に直接的に応えるものですが、その一方では私たちがこれまで気づかなかった新しい研究テーマを提供してくれました。その一つが、サイトを24時間動かし続けながらシステムのブラッシュアップを行う技術の開発です。例えば、掲載される情報の順番や重要度、画面の見やすさ、操作性などをコンピュータが自動的に判断し、デザインや機能を改良していくというもの。コンピュータがユーザの動向を常時解析し、自ら判断し、サービスを止めることなく最新・最善のものへ変えていく。動き続けるシステムの中で自律的に進化する技術の開発は、IT研究の中でも手つかずの領域でした。

また、「びも〜る」では、100万人規模の消費者実験やマーケティングリサーチを実現できないかと考えています。ある企業がサイト上で100万人のユーザに対して数種類のサンプルを提示し、人気のあるものを採用するといったものです。あるいは、ユーザデータを細かく分類し、ある特定のニーズを持ったユーザにだけ限定情報を流すための手法も研究しています。これらの実験は、他社のサイトを利用して行うことは難しいので、自前でサイトを持っていることは大きな強みになります。自分たちでサービスを提供しながら、ユーザや地域企業と対話を重ね、さまざまなテーマについて実験・検証を繰り返し、その成果を次のサービスに反映していく。そんな研究スタイルを築いていきたいと考えています。

(2012/06/12)

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