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ネットジャーナル12

持続可能なエネルギー消費社会の実現をめざして

――量子ドットを活用したエレクトロニクス研究ではどのようなことが期待されますか。

村山 明宏教授

村山 情報を作り出し伝えるためには、多数の電子の流れである電流すなわち電気が必要です。エレクトロニクス機器にはたくさんの素子が使われており、それぞれが電気によって動いています。一つひとつの素子は小さく消費電力が少なくても、日本中ではものすごくたくさん使われていますから、日本全体での電力消費は莫大になります。持続可能なエネルギー消費社会を実現するという観点からは、エレクトロニクス素子の「消費電力を如何に少なくするか」が重要な社会的要請になっており、抜本的なブレイクスルーが強く求められています。これまでは、今までにない新しい機能性を発現させるという観点でさまざまな電子・光学材料や素子の研究がなされてきました。もちろん、このような努力は今後も必要です。しかし、これに加えて消費電力を大幅に減らすような、それも1割2割ではなく1/10や1/100も減らせるような抜本的な技術の研究が極めて重要になってきます。そのような目的からも量子ドットのようなナノ構造には大きな期待がかかっていると思います。

量子ドットに限らず、新しいナノ材料の研究は、物理学や化学、材料・物質科学にとどまらず、バイオ工学や生物学など様々な学問分野にまたがる可能性を持った拡がりを持っています。また、光との関わりで言いますと、様々なレーザー素子や高効率の太陽電池の実現など重要な研究課題がたくさんある分野ですので、ぜひとも多くの学生や研究者の皆さんに取り組んでほしいと思います。

(2012/08/10)

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