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ネットジャーナル22

日常生活場面における人間とロボットの「共生」を目指して

写真:博士(情報科学) 小野 哲雄 教授

情報科学研究科 複合情報学専攻 
複雑系工学講座 混沌系工学研究室・教授
博士(情報科学) 小野 哲雄

プロフィール

1997年北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)博士後期課程を修了。1997年〜2001年、ATR知能映像通信研究所客員研究員。公立はこだて未来大学の助教授(2001年~2005年)、教授(2005年~2009年)を経て、2009年10月北海道大学情報科学研究科に着任。ヒューマンエージェントインタラクション、ヒューマンロボットインタラクション、インタラクティブシステムに関する研究に従事。情報処理学会、電子情報通信学会、ヒューマンインタフェース学会、ロボット学会、ACM各会委員。

人間とロボットの共生を目指すインタラクションの研究

――ロボット開発には幅広い研究領域がありますが、先生の研究テーマはどのようなものですか。

小野 ロボットの研究開発はハードウェア・ソフトウェア両面からのアプローチがあります。ヒューマノイドロボットの分野では、ハードに関してはすでに一段落した感があり、ホンダのアシモに代表される二足歩行ロボットや、演劇をするアンドロイドなどが、かなり人間に近い動きをするようになっています。しかし、ロボットに搭載するソフトウェア(AI:人工知能)はまだまだ未熟で、環境や対象物を認知して的確に対応したり、人間と円滑にコミュニケーションできていないのが現状です。

人工知能の分野で今注目されているのが、インタラクション(相互作用)の研究です。コミュニケーションと言ってもいいのですが、人間同士の複雑で高度なコミュニケーションより低いレベルのやり取りという意味でインタラクションと呼んでいます。ヒューマンロボットインタラクション(HRI)や、ヒューマンエージェントインタラクション(HAI)などがあり、国際会議も行われるほどポピュラーになりつつあります。

アニメや映画のように、ヒューマノイドロボットが人間に交じって街中を歩くようになるには、人とロボットが円滑にコミュニケーションでき、状況に応じて自律的に行動することが必要です。その前段階として、最低限のインタラクションを実現することが私たちの研究テーマです。ロボットが人間社会に溶け込むことを目指した文部科学省の新学術領域『人とロボットの共生による協創社会の創成』というプロジェクトにも参画しています。

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