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ネットジャーナル26

大規模だからこそ可能になった確率伝搬アルゴリズムの適用

――大規模MIMOを実現するにはどのような技術が必要なのでしょうか。

博士(工学) 大鐘 武雄 准教授

大鐘 MIMOは複数の送信アンテナから独立した信号を送信し、受信側でスマートアンテナ等の信号処理(解説 3)により多重化された信号を分離・検出します。しかし、大規模MIMOの場合、一般の信号検出手法では最小でも素子数の3乗に比例した処理が必要になってしまい、実装が非常に困難となってしまいます。そこで、本研究室では並列干渉キャンセラを用いた確率伝搬アルゴリズムに基づく検出手法(解説 4)に着目し、演算量を削減する手法の検討を行いました。

確率伝搬アルゴリズムは従来のMIMO信号処理技術にはない手法ですが、いくつかの実験・検証を行った結果、素子数が数十という規模になると効果的に動くことがわかりました。さらに並列干渉キャンセラを組み合わせることで、演算数が素子数の2乗オーダーに低減されることも実証されました。この手法は、大規模な空間多重における信号の分離検出手法として非常に有効であると考えられます。

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