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ネットジャーナル41

最終的な目標はホログラフィ・ルームの実現

――今後、計算機合成ホログラフィはどのように活用されていくのでしょうか。

坂本 皆さんがイメージしやすいのは3Dテレビミーティングではないでしょうか。離れた場所にいる人たちがCGHで一堂に会して会議を行うものです。これは将来的に大きな期待がかけられています。

私が興味を持っているのは「3Dウインドウズシステム」です。私たちはパソコンの画面上にいくつものウインドウを開いて同時に作業することがありますが、ディスプレイ自体は2次元なので各ウインドウはディスプレイ上に重なり合っている状態です。私が考えているのは、ディスプレイそのものをホログラフィで作り、各ウインドウを前後に奥行きを持たせて立体的に配置し、手でタッチして選択したり動かしたりできるようにしたものです。

――それらの技術はいつ頃実現しそうですか。

博士(工学) 坂本 雄児 教授

坂本 私たちの身近な存在としてホログラフィが活用されるにはもう少し時間がかかると思います。デバイスや計算能力、アルゴリズムの高度化など乗り越えるべき課題は多く、それら一つひとつを解決していかなくてはなりません。技術としても発展途上なので、ハード・ソフト両面で試行錯誤しているのが現状です。まったく新しい技術が登場して一気に飛躍することもあり得ますが、今は各分野の研究者がそれぞれ研究を進めているところであり、そういう面では未知の可能性が非常に多い分野なのです。

私が将来の目標として描いているのは、テーブルとイス以外はすべてホログラフィで構成された部屋です。壁紙や窓の位置、窓の外の風景、お気に入りのオブジェや絵画などもすべてホログラフィで好きなようにレイアウトできます。パソコンのディスプレイや本棚ももちろんホログラフィで表示し、触れるだけで操作できるようになっています。離れて暮らす家族や友人たちにも自由に会えるし、同じテーブルを囲んで一緒に食事をすることもできるでしょう。SF映画に出てくるようなバーチャルな世界を実際につくり出す。それが私の夢です。

(2015/07/07)

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