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ネットジャーナル43

数学と工学をつなぐ領域で実社会に貢献

――先生の研究が目指していることはどんなことですか。

博士(工学) 田中 章 准教授

田中 一般標本化定理には、今までの標本化の証明のプロセスを大きく変える可能性があります。一般標本化定理は、標本点と再生核のみから標本化定理が成立するかどうかを判別することができ、具体的な再生核にも依存しないものです。このため、対象に特化した条件を使って一から証明しなければならなかった旧来の標本化定理に比べ、より簡単に求める結果を得ることができます。例えるなら、今まで地上から打ち上げていたロケットを宇宙ステーションから発射させるようなものです。標本化定理の新しい枠組みを形成するものとして、今後の発展が期待できます。

私は、本研究室の出身でずっと情報系の分野に携わってきました。当初は画像復元技術を研究していたのですが、技術に必要な理論を突き詰めていくうちに標本化定理という枠組みが重要であることに気づき、今はそこを集中してやっています。数学ばかり扱っているので理学系の研究のようにも見えますが、音声や画像のデジタル化技術という点では非常に実社会に近く、人々の暮らしに役立つ技術の開発ともいえます。さまざまな産業に応用できる可能性があるので、実用化へ向けた研究にも取り組んでいきたいと思っています。

(2015/08/31)

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