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グローバルCOE異分野共同プロジェクトで開発された深海底探索ロボットHUBOS-2Kの水深2,036メートルの海底到達について

平成22年12月7日(火)午前3時過ぎ,襟裳岬沖約85kmの海上にて水産学部附属練習船おしょろ丸から海中投入した深海底探査機HUBOS-2K(Hokkaido University's Bottom Sampler 2000)が水深2,036メートルの海底に到達し,生物を含む海底の泥(底質)を採集することに成功しました。

HUBOS-2Kは,グローバルCOEプログラム「知の創出を支える次世代IT基盤拠点」において実施している異分野共同プロジェクトの一つ「新種探索プロジェクト」において開発している深海底探査ロボットです。以下が,これまでのHUBOS-2Kに関する活動概要です。

平成20年度~21年度「新種探索プロジェクト」開始。HUBOS-2Kの設計,製作,試運転,改良
平成22年3月HUBOS-2Kバージョン3(最終形)完成
平成22年6月函館~三陸沖~小笠原諸島近海域~グアムの海域にて試験運転
平成22年7月~11月HUBOS-2K v3の改良,おしょろ丸上での運用体制の確立
平成22年12月6日函館港出港
平成22年12月7日北緯41度06分52秒,東経143度11分25秒の地点にて
    午前0時16分おしょろ丸からHUBOS-2Kを海中投入
    午前2時50分水深2,000m到達
    午前3時08分水深2,036mの海底に着底,採泥開始
    午前5時36分HUBOS-2Kおよび海底質の船上回収完了
平成22年12月9日横浜港寄港

調査した範囲では日本の大学において2,000メートル以深の海底に到達し底質を採集することができるロボットを開発したのは今回が初となります。本学は,1951年に科学調査用有人潜水艇「くろしお号」を完成し,水産学部の井上直一教授が同潜水艇で相模湾の水深206メートルに潜水した,という日本における戦後初の深海探査の記録を有しています。HUBOS-2Kは,くろしお号の血を受け継いでいると言えるかもしれません。

現在,研究室において学生が中心になり,新たに開発している画像解析技術やDNA配列解析技術などを用いて,採集した海底質から新種の生物を発見しようとしています。

HUBOS-2K   おしょろ丸船上にて
HUBOS-2K   おしょろ丸船上にて

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