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第17回8大学情報系研究科長会議報告

標記会議は,東北大学大学院情報科学研究科が当番校となって,平成23年10月21日(金),仙台ガーデンパレス「羽衣の間」において開催されました。本学からは,栗原情報科学研究科長,高橋情報科学研究科副研究科長が出席し,情報科学研究科事務課の不動事務課長が随行者として出席しました。

会議の冒頭,当番校である東北大学大学院情報科学研究科の亀山研究科長から,本年5月に開催予定であった本会議が,3月11日(金)の東日本大震災のために10月に延期となった旨の説明とともに,各大学から東北大学に寄せられた支援に対するお礼の言葉が述べられました。その後,東北大学大学院情報科学研究科の石田事務長の司会のもと,亀山研究科長を議長に選出し,開会されました。今回の会議では,文部科学省高等教育局から,専門教育課の鍋島豊視学官,福島健太郎教育推進係長(併:人文社会科学教育係長)が出席されました。

議事に先立ち,前回議事要旨を確定した後,鍋島視学官から,“産学協働による高度IT人材育成に向けて”と題して,①日本再生に向けた幅広い知識を持つIT人材育成について,②文科省高等教育局で計画し平成24年度概算要求している産学協働によるIT実践教育について,③大学教育を取り巻く動向についての3項目に関する内容説明が行われ,加えて,10月18日(金)になされた経団連からの“今後の日本を支える高度ICT人材の育成に向けて”と題した要望が示され,その後,質疑応答が行われました。

今回の会議における「協議事項」は,

  • (1) 震災後の日本再建に向けての取組について
  • (2) 社会における情報リテラシー教育への大学からの貢献について
  • (3) イノベーティブな新産業誕生への道筋
  • (4) 情報系独立研究科の教育研究の検証と組織の見直しの現状について
  • (5) 博士後期課程学生の留学生について(各大学事前調査有り)

の5項目であり,それぞれの項目について情報交換が行われました。

(1) については,3.11の東日本大震災を教訓に,これからの日本再生に向けて情報科学分野としての取組をどのように行うかが議論され,社会システムの設計時に,的確に情報科学の技術を埋め込むと同時に,それに向けての人材育成が重要であるという結論が得られました。

(2) については,東北大学より震災時にtwitter等を含めた情報技術が活躍した半面,いわゆる高齢者などの情報技術に対する弱者との情報格差が大きな問題となったとの報告がなされました。特に,大学での情報リテラシー教育を広範に行うことに加え,高校以下での初・中等教育における情報教育の重要性についても議論がなされ,また,情報格差解消に向けてのソフト開発プロジェクトの紹介などがありました。

(3) については,各大学で産学連携や融合型教育などを行っているが,ベンチャー起業に結びついた例が少ない等の報告があり,専門に特化しない融合型教育のいっそうの拡充と,リスクへのチャレンジをその成否とは別に評価する仕組みの導入が重要であるとの議論がありました。

(4) については,情報系学部設立に向けての可能性の議論がなされ,これに関連して,8大学情報系研究科長会議と,経費が発生することとなった8大学工学系連合の関連について議論がなされました。情報系学部の設置は,長期的に考えていく必要があること,8大学工学系連合会に各大学の情報系研究科が加わるかどうかは,各大学のご判断によるということが確認されました。

(5) については,各大学からの留学生数とその中でアジアからの留学生が占める割合を示す表が配布され,全体として留学生は増加傾向にあり,これが特定のアジアの国からの留学生増で引き起こされていることが分かり,各大学間で大きな違いがないことが示されました。

その後の「承合事項」はなく,さらに「報告事項」として,(1)東京工業大学の小島研究科長から第121回8大学工学部長会議(平成23年4月22日開催)の報告,(2)九州大学の谷口研究科長から第122回8大学工学部長会議(平成23年9月30日開催)の報告, (3)東京大学の萩谷研究科長から8大学情報教育実施委員会の報告がありました。

最後に,次回第18回の会議は,平成24年5月18日(金)に東京工業大学を当番校として開催することが決定され,閉会となりました。

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