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第18回8大学情報系研究科長会議報告

標記会議は、東京工業大学大学院情報理工学研究科が当番校となって、平成24年5月18日(金)、東京工業大学大岡山キャンパスにおいて開催されました。本学からは、栗原情報科学研究科長、高橋情報科学研究科副研究科長が出席し、不動事務課長が随行者として出席しました。

会議は、東京工業大学の篠原事務長の司会のもと、当番校である同大学院情報理工学研究科の小島研究科長の挨拶の後、同研究科長を議長に選出し、開催されました。

今回の会議では、文部科学省から高等教育局専門教育課の内藤敏也課長、福島健太郎情報教育推進係長、川村隆司情報教育推進係員、ならびに、研究振興局情報課の下間康行課長、藤沼広一情報科学技術研究推進官、花岡宏亮情報処理推進係主任が出席されました。

議事に先立ち、下間課長から、最近の情報技術教育を取巻く課題として、課題解決型人材育成が大事であるという話があり、最近の情報課としての取り組みとして、①スーパーコンピュータ「京」が昨年6月と11月連続で世界一となったことを紹介した上で、世界一になることが目的ではなく、HPC(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)システムとして、ユーザーニーズに応えるサービスを展開すべく努力中であること、②次世代IT基盤のための研究開発(H24年度~28年度)として、社会システムの構築(予算額:235百万円)と、イノベーション創出(予算額:311百万円)が両輪であるとの認識であること、③大量データの収集・集約と利用効率化に向けて、アカデミッククラウドの検討会が設置されており、夏頃まで議論をまとめて、25年度の概算要求に反映させるとのことでした。

内藤課長からは、①「高度情報技術人材」育成ということで、情報技術が社会・産業のインフラであると言う立場から、米国に倣って、情報技術人材がベンダー企業に集中する傾向を緩和し、情報技術者が不足しているユーザー企業に移動させる方策を検討中であること、②課題解決能力を有するICT人材育成強化ということで、IT関連企業との連携を視野に、情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業(6億円:1件)を推進すること、等についてご説明がありました。

その後、質疑応答が行われました。

今回の会議では、協議事項が5件ありました。

最初の協議事項(1)「大学間の学生交流の活性化」(提案大学:東北大学大学院情報科学研究科)と協議事項(2)「情報系研究科等間における学生交流について」(提案大学:東京大学大学院情報理工学系研究科・東京工業大学大学院情報理工学研究科)とは、共に学生交流と言う類似の議題であったことから、併せて協議することとなりました。提案大学からの提案趣旨の説明があった後、8大学からの意見が述べられ、学生交流の活性化については合意が得られ、理学系の国立10大学で結ばれている学生交流に関する申し合わせに準じて、8大学情報系で同様な申し合わせを作成することがほぼ決まりましたが、理学系とは目的や交流手法が異なることから、これらを考慮した申し合わせとする必要があると言うことになりました。

協議事項(3)「新たな一般情報教育に向かって」(提案大学:東京大学大学院情報理工学系研究科)では、提案大学の東大の萩谷研究科長から、日本学術会議情報学委員会の情報科学技術教育分科会では、高校での「情報教育の転換」として、「スキルの習得から仕組みの理解へ」の転換を図り、大学においては、「さらにデザイン力へ」進める方向で議論が進んでいることが報告され、これに対応して、各大学の情報教育の状況報告が行われました。その中で、栗原研究科長から紹介致しました、北大の布施先生が中心に行っている「情報学Ⅰ」の講義の例が、少人数教育で、クリエイティブである点と、TAを使った効率的な講義であることなどが会議の場で注目を集めました。併せて、萩谷研究科長より、入試センターの情報として、28年度入試では「情報」は含めないこと、29年度以降の入試に関しては、再考していくことが決まったことが報告されました。

協議事項(4)「震災後1年を経て新たな試みについて」(提案大学:東京工業大学大学院情報理工学研究科)に関しては、提案大学の東工大からの趣旨説明後、各大学で実施してきている種々の取り組みが紹介されました。

5番目の協議事項(5)「論文数減少に対する原因解明と対応策について」(提案大学:東京工業大学大学院情報理工学研究科)については、緊急の協議事項ではないと言うことで、時間の関係もあり、次回以降に廻すこととなりました。

その後、報告事項として、4月20日に開催されました8大学工学関連研究科長等会議の報告が、東京工業大学からありました。

最後に、次回第19回の会議は、平成24年10月19日(金)に京都大学を当番校として開催し、第20回の会議は、平成25年春に九州大学を当番校として開催することが決定され、閉会となりました。

(2012/05/30)

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