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第126回八大学工学関連研究科長会議報告

標記会議は、京都大学大学院工学研究科が当番校となって、平成25年9月20日(金)に京都センチュリーホテルにおいて開催されました。本学からは、馬場工学研究院長、名和工学研究院副研究院長・評議員、近久工学研究院副研究院長、栗原情報科学研究科長、高橋情報科学研究科副研究科長が出席し、工学系事務部の構野事務部長、植西総務課長、情報科学研究科の杉山事務課長が随行者として出席しました。

会議は、八大学工学系連合会の吉川事務局長の司会のもと、恒例に従い京都大学大学院工学研究科の北野研究科長を議長に選出して開催されました。

今回の会議では、文部科学省から高等教育局専門教育課の内藤課長、小谷課長補佐、畑科学・技術教育係長、高等教育局高等教育企画課国際企画室の佐藤国際企画専門官が、また経済産業省から経済産業技術環境局大学連携推進課の小森産業技術人材調整官、武富課長補佐が出席されました。また、招聘講演者として、米国Rice大学の河野淳一郎教授が出席されました。

最初に、吉川事務局長より、八大学工学系連合会の活動状況について、運営会議での議論内容を中心に報告がありました。報告内容としては、①八大学工学系連合会の運営会議を取巻く体制の見直しについて、②大学院定員増加の問題について、③博士人材育成として、共通の「博士進学の薦めのパンフレット」の提案、④若手の助教などを対象とした産業界との連携を図る「若手研究者フォーラム」について、⑤年度末に行う学部卒業生の達成度調査を大学院への拡張について、⑥博士学生交流フォーラムについて、⑦日英工学教育セミナーについて、⑧国際Internship調査についての協議内容が簡単に報告されました。

文部科学省講演として、文科省の内藤専門教育課長から「国立大学工学系を取り巻く状況について」と題して、引き続いて佐藤専門官から「Globalizationと工学系大学の国際化」と題したご講演を頂きました。内藤課長の講演では、表題の講演に関して主としてグローバル化を中心話題とした講演がなされ、①教育再生実行会議で提言されたこれからの大学教育の在り方について、「スーパーグローバル大学」構想が教育環境づくりとして検討されていること、②「工学系のミッションの再定義」に関して、工学系は医学、教育より早く作業完了したが、3分野同時に発表するタイミングを見ているとのこと、③理工系人材育成戦略の確立に向けて知財教育なども含めた人材育成が検討されていること、④科学技術を担う人材育成として、イノベーション創出人材の養成として、10億円を計画しているとのこと、⑤平成27年度の採用から就職活動が後ろ倒しになることから、インターンシップの増加を見込んでおり、これに対する企業とのマッチングを担当する組織を考えているとのことでした。

佐藤専門官の講演では、最初に世界的な高等教育圏の動向が説明され、数百万人規模での学生の流動化が進んでおり、大学対大学の交流ではなく地域間の交流になっているとのことで、これに対応してJoint Degreeの実現について中教審で審議中とのこと。またこのグローバル化の進展のため、卒業・修了生の質の保証がより厳格に求められているとのこと。加えて、大学のグローバル化に関する提言・閣議決定について紹介があり、次いで「スーパーグローバル大学」事業についての紹介がありました。国公私立の30大学(6~10億円のタイプA が10大学、1億円のタイプBが20大学)を対象に10年程度の期間実施すると言うことで検討がなされており、タイプAは、世界大学ランキング100位以内を目指すとのことでした。選考の基準には、研究だけではなく、留学生の受入れや国際化の進展状況なども重要になるだろうとのことでした。世界展開力に関しては、昨年のASEANから、ロシアとインドを対象に進めるとのことでした。

続いて、経済産業省の小森産業技術人材調整官から、「グローバル化の中でのイノベーション政策と人材育成」と題して講演があり、最初に日本を含めた世界のイノベーションと企業のグローバル化の進展についての推移が示され、グローバル化を推進する人材が強く求められている中で、大学を中心とする人材供給側の問題として、日本人の海外留学生の激減や、新入社員における海外活動に対する消極性が進んでおり、グローバル人材の育成が急務であるとのこと。語学に加え、主体・積極性、チャレンジ精神、異文化対応力等が求められており、海外インターンシップの機会の提供や、産学連携を通した人材育成が求められているとのこと。これに対応して、中長期研究人材交流構築事業が計画されているとのことでした。

引き続いて、Rice大学の河野先生より、招聘講演として「ナノジャパン:学部生のための国際研究インターンシップ」と題して、北大も協力しているナノジャパンプロジェクトを中心とした米国における理工系人材増を目指したNSFの事業について紹介がありました。米国におけるインターンシップ事情についても紹介があり、参加の研究科長等からの大きな興味を持たれました。米国では、高校生から夏休み(5月後半から8月)は、何か活動をするのが習慣づけられており、この機に大半のインターンシップがなされる。しかし、海外インターンシップの85~90%は、文系の学生であり、工学系はわずか3.5%でしかない。最近のアジア(特に中国)からの大学院への留学生が、これまでのように米国に残るのではなく、本国に帰ることが多くなっていることと相まって、グローバル化対応が可能な学生が米国でも切望されているとのことでした。

その後、運営会議の下に設けられた分科会からの報告事項として、(1)東工大理工学研究科の岸本工学系長から、日英工学教育セミナーが来年3月11日に東工大に最初の会合が計画されているとの報告があり、(2)九大工学研究院の松村副研究院長から、達成度調査に関する報告と、認証評価にも重要となる学生の満足度調査にもなるのでということで協力の要請があり、(3)東大工学研究科の光石副研究科長から「博士進学の薦めのパンフレット」の準備状況について報告があり、(4)京大工学研究科の白井副研究科長から「博士学生交流フォーラム」についての報告と、「若手研究者フォーラム」が計画中であることの報告ありました。

最後に、次回第127回の会議は最後に、平成26年4月25日(金)に東京大学を当番校としとしてKKR HOTEL TOKYOにて開催し、次々回128回の会議は平成26年9月19日(金)に名古屋大学を当番校として開催することが決定され、閉会となりました。

(2013/10/04)

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