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第128回八大学工学関連研究科長等会議報告

日 時:平成26年9月19日(金)14:00~17:00
場 所:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋
幹事校:名古屋大学大学院工学研究科

 開会に先立ち,掛下会長(大阪大学大学院工学研究科長)からご挨拶があった.

 石原事務局長の進行により,まず,幹事校の松下名古屋大学大学院工学研究科長からご挨拶があった.その後,松下先生が議長に選出され,審議に入った.

1.報告事項
(1)第6回八大学工学部長会議報告について
 資料確認,前回会議録の確認の後,掛下会長から,午前中に開催された八大学工学部長会議の審議内容について報告があった.

(2)平成26年度達成度調査分科会活動報告について
 平成26年度達成度調査分科会活動報告について,松村九州大学大学院工学研究院副研究院長から報告があった.

  • ・達成度調査は,教育カリキュラムへの学生意識に関する調査である.入学時にも調査を行うことで,大学において問われていること要求されていることを予め示すことも重要.また,学生の生活に関する諸課題の改善に資するように活用することも考えられる.
  • ・大学認証評価において,本調査の多くは流用できる.
  • ・今後,八大学としての共通質問事項を検討する.調査のシステムはwebで出来上がっているため,これに各大学,各部局が必要と思われるものをオプションとして追加し,修正できるようなシステムを検討する.

(3)博士学生交流フォーラム参加者推薦依頼について
 博士学生交流フォーラムについて,名和北海道大学大学院工学研究院長から,説明があった.今年度は,10/30, 31に北海道大学フロンティア応用科学研究棟で開催予定.特別講演,グループ討論を予定.産業界・教員も含めて討論したい.

(4)第2回日英工学教育シンポジウム開催報告について
 日英工学教育シンポジウムについて,岸本東京工業大学理工学研究科工学系長から説明があった.英国でも国を離れて留学する学生が減ってきていることから,今後も日本との間で学生交流,研究交流を積極的に行いたいとの希望があることが報告された.今後は協定書を締結する予定.

2.審議事項
(1)八大学工学系連合会規約の見直しについて
 運営委員会,分科会の体制と運営をより明確にすること等を目的とした八大学工学系連合会規約の見直し案について諮られ,提案通り,承認された.

(2) 八大学工学系連合会からのメッセージ発信について
 「八大学からの提言案と今後のメッセージ発信の進め方」に関して提案がなされた.「我が国の産業競争力強化に工学教育が一層貢献するために-博士人材の確保とリーダー人材育成について-」を提言すること,及び具体的な提言書の作成・発表の進め方等について説明があり,提案通り承認された.

3.その他
 第129回八大学工学関連研究科長等会議は,4/24(金)に東京工業大学を幹事校として開催すること,第130回八大学工学関連研究科長等会議は,9/18(金)に東北大学を幹事校として開催することが承認された.

 この他,連合会企画講演会として,以下の2件の講演があった.

  • 講演1:「企業における博士人材の活用」
  • 株式会社島津製作所 吉田 圭一 氏

・島津製作所が求める人材像および,理系人材や博士人材をどのように活用しているかについて説明があった.特に,博士人材については,①専門的知識,技量,②課題解決能力,論理的思考力,説明能力,実行力,③専門に拘らない柔軟性,拡張性,を期待しており,専門分野に対する深い知識を持ちつつ,幅広い関連分野に挑戦することが必要であることが説明された.

  • 講演2:「理工系を取り巻く状況・課題について」
  • 文部科学省高等教育局専門教育課長 牛尾 則文 氏

・我が国は高齢化が一層進展し,生産年齢人口も減少.1人当たりのGDPの国際的地位が低下→イノベーションを起こし,質の高い付加価値の高いものを作れる理工系人材が必要

・実際の理工系人材は全体として絶対数,割合も減少.就職動向も技術者の比率が減少し,サービス産業が増大.職種別で見ると,製造技術者は修士修了者が主力.経年変化で見ると修士卒以上が割合として増えており心材輩出が高度化.

・課題:

  •  -企業家活動の国際比較でみると日本は最下位→ベンチャー精神が少ない
  •  -グローバル化への対応.受け入れは順調.派遣は横ばいから減少傾向.特にアメリカに行く学生が顕著に減っている.
  •  -女性の活躍:多様な人材により研究活動の活発が期待される
  •  -初中等教育段階における理科に関する関心・意欲:理数系の成績は良いが,楽しいと思う生徒が63%(国際平均:80%).学習意欲もOECD平均と比べ低い.
  •  -社会人の学び直し:大卒の約半分は修士課程に興味.現実には費用や時間の問題が障害.入りやすい仕組み,e-ラーニングなどにより,学びたい部分を単品で学べるようにすることが必要.
  •  -博士課程への経済的支援:受給なし50%.

・産業界から大学教育に対する提言

  •  -基礎・基本をしっかりやってほしい.意外と基本ができていない.産業界が大事と思っている基礎技術をしっかりやってほしい.

(2014/10/07)

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