HOME > 研究科ニュース

研究科ニュース

2017年の年頭にあたって

新年,あけましておめでとうございます。

旧年中は皆様に多くのご支援を頂き,大変感謝しております。本年もよろしくお願いいたします。

昨年の12月は,10日の大雪で交通機関がマヒし,さらにそれを超える暴風雪が22日にやってきましたが,お正月は,天候もよく,暖かくすごしやすい毎日でした。皆様には十分休養など取れましたでしょうか。

すでに,皆様ご存知のことではありますが,北海道大学がもつ4つの理念(フロンティア精神,国際性の涵養,実学の重視,全人教育)の基で開始された,スーパーグローバルユニバーシティ(以下SGUと省略)のプログラムも,すでに3年目に入りました。SGUでは,世界の課題解決を牽引するグローバル人材を育成するためのNITOBE教育システム,異分野連携ならびに国外のトップ大学との連携による国際大学院群,国外の大学と連携して,国外において北海道大学の授業を開講するラーニング・サテライト,世界から北大キャンパスに集まる学生を教育するサマー・インスティテュートなどが主な内容であり,それらがすでに実施され,今その成果が問われる段階になっております。

昨年後半に本学では,パリに本拠を置く国際大学協会(International Association of Universities (IAU))による国際化勧告事業(Internationalization Strategies Advisory Service - ISAS2.0)が実施されました。IAUは,ユネスコにより1950年に創設された,大学を支援するための国際組織です。ISAS2.0では,北大のグローバル化に対する評価が行われました。SGUの内容に対する評価は高く,大学の優れた特徴として更なる推進を求められました。一方で,大学の教職員・学生について,国際性の涵養がまだ十分ではなく,基本となる英語の習熟度向上やその活用についてもっと検討すべきと指摘されています。同時に,SGUについて,実際に進めている組織と大学の各部局との連携を,さらに進めるべきであるとも助言されていました。

我々の情報科学研究科に関連する事項を見てみますと,SUGの事業にある国際大学院群として,「ビッグデータ・サイバーセキュリティに関する異分野国際連携研究拠点」が昨年4月から発足しました。いわゆる,GI-Coreという総長直轄組織の中の,新GI-station( Global Station for Big Data and Cybersecurity 以下 GSBと省略)です。この研究拠点は,本研究科だけではなく,大学病院,理学部,情報基盤センター,電子科学研究所,法学部,文学部などの学内他部局のほか,マサチューセッツ大学などの海外との連携を強化して,世界最先端の研究拠点を形成しています。

GSBの目的は,国内外との機関と連携した組織的な共同研究による異分野連携研究の創生と発展です。ビッグデータに対応するデータサイエンス, Internet of Things (IoT)を視野に入れた未来ネットワークや,今後重要性がますます高まるサイバーセキュリティの分野における研究開発と社会実装を目指しています。IAUからの提言にもありますように,これらの成果が,一部の研究グループに閉じられるのではなく,多くの教職員やすべての学生により良い影響が広がるように考え,進めてゆくのが必要ではないかと感じています。我々の研究科は,GSBの責任部局であり,重要な責任を有していることを自覚して,GSBとのさらなる連携を考えてゆきたいと思っています。

さらに,2019年には本研究科を改組し,新学院・研究院を立ち上げる予定です。国際連携に基づく新専攻が生まれ,世界で活躍する博士や修士の学位を持つ優れた研究者・教育者を育てる,多元的人材育成教育プログラムが具体化されます。その準備として,本年から具体的な組織改革や教育カリキュラムの検討を始める予定です。

最後になりましたが,優れた研究成果を生み出し,洗練された人材育成を実現するには,健全な心と健康な体が必要です。皆様のご健勝と,大いなるご成功を祈念して,新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。

平成29年1月

北海道大学大学院情報科学研究科長  宮 永 喜 一    

ニュース一覧へ

ページの先頭へ