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研究科ニュース

2018年の年頭にあたって

新年,あけましておめでとうございます。

旧年中は皆様に多くのご支援を頂き,大変感謝しております。本年もよろしくお願いいたします。

昨年末からお正月にかけて,北日本はかなり天気が荒れたようですが,札幌は,天候もよく,暖かく,すごしやすい毎日ではなかったかと思います。皆様には十分休養など取れましたでしょうか。

私が,情報科学研究科長及び副工学部長を担当するようになって4年になります。4年間というと,それほど昔ではありませんが,大学を取り巻く環境は様変わりというか,随分と変化してしまったかなと感じています。

北海道大学がもつ4つの理念(フロンティア精神,国際性の涵養,実学の重視,全人教育)の基で開始された,スーパーグローバルユニバーシティ(以下SGUと省略)のプログラムも,すでに4年目に入りました。SGUでは,世界の課題解決を牽引するグローバル人材を育成するためのNITOBE教育システム,国外のトップ大学との研究・教育連携による国際連携研究教育局(Global Institution for Collaborative Research and Education,GI-Core)の創生と国際大学院群の設置,国外の大学と連携して,国外において北海道大学の授業を開講するラーニング・サテライト,世界から北大キャンパスに集まる学生を教育するサマー・インスティテュートなどが主な内容であり,現在積極的に進められています。

情報科学研究科に関連する活動を見てみますと,GI-Coreの基に,「ビッグデータ・サイバーセキュリティに関する異分野国際連携研究拠点」が2016年4月から発足し,GI-station( Global Station for Big Data and Cybersecurity 以下 GSBと省略)として活動を行っています。当初は,マサチューセッツ大学との国際連携だけでしたが,現在は,University of Technology Sydney (UTS) とのIoT,サイバーセキュリティ関連の国際連携が始まっています。これらの連携を背景に,2018年度には,複数のサマー・インスティテュート(ビッグデータ,サイバーセキュリティ,IoT関連の集中講義)が実施される予定です。

このように,大学や我々の研究科において,国際化・グローバル化が,重要な項目として挙げられ,そのための複数のプログラムが進められています。北大の理念にもあるように,国際化は,昔も今も進められています。ただ,ここ最近は,その勢いというか,必要性が格段に増しており,4年前に比べて,かなり浸透しているように感じます。

国際ニュースから世界の情勢を見ると,多くの目立った動きが,グローバル化の逆行をたどっているように読めます。グローバル化の逆の意味は,ローカル化なのですけど,世界の今は,ローカル化というよりは,ナショナリズムという方が良いのかもしれません。いろいろな意味があるとは思いますが,例えば,イギリスやフランスなどで起こっている移民の流入問題。スペインに見られるカタルーニャ地方の独立。その他,中東や東アジアでの様々な問題もナショナリズムが引き起こす混乱に見えます。

皆さんは,このグローバル化と反グローバル化の流れをいかが感じられますか?

世界の大学と伍して教育・研究を進められる大学として,今後も様々なプログラムを推進するのは必要と思いますが,国外教員の数や留学生数をどんどん増やし,それに合わせて英語の授業科目数を増加するといった,数の上でのグローバル化ではなく,例えば,日本の学生が留学生とともに,札幌にいながら国際性の涵養をともに獲得できるバランスの良い環境や,すべての学生が日本の良いところを見つけてそれを糧として将来を考えてくれるような環境を作る等。我々の大学に必要なグローバル化とは何かを考えて,それを実現すべきではないかと感じます。

最後になりましたが,優れた研究成果を生み出し,洗練された人材育成を実現するには,健全な心と健康な体が必要です。皆様のご健勝と,大いなるご成功を祈念して,新年のご挨拶とさせていただきたいと思います。

平成30年1月

北海道大学大学院情報科学研究科長  宮 永 喜 一    

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