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ヴォイス1・就職企画室インタビュー第2回

就職企画室は、企業との約束、学生との約束

写真:金子 俊一 教授

情報科学研究科 2011年度就職企画室室長
教授 金子 俊一

すべてが人とのつながり。「愛される人になりなさい」

――職員の間では金子先生はエンターテイナーだという噂があります。金子先生が日頃人とのコミュニケーションを大事にしている姿も、これから社会人として生きていくために学生へ伝えたいことの中に含まれているのでしょうか。

金子 それはありますよ。いろんな活動の中でも、僕の一番大事な活動は研究室運営ですけど、研究室の学生に話すことのうち、大事なものの一つは「人にかわいがってもらうこと」です。友人との関係とか、恋人との関係とか、両親との関係とか、会社との関係とか、というものすべて、かわいいと思ってもらえるかどうかだと思います。相手からかわいいと思ってもらうにはいろいろなことが必要でしょうけど、まず一番大事なことは、自分が人をかわいがるということです。かっこよく言えば、自分が人を愛するということ、「愛される人になりなさい」と言った方が良いですね。愛される人になるためには、まずは自分が人を愛さないといけない。だから僕は、研究室の准教授を始めとするスタッフにもよく「学生を好きにならなければならない」と言っています。そうすると、学生も自分を好きになってくれる。自分を好きになってもらうためには、やはり自分も心を開かなければならない。心を開くとね、こういう、僕のような人間になります。学生との間にハードルや垣根を作ると、こちらも大変ですよね?「教授はいつもスーツを着て,ネクタイをして」みたいなね。あれはお金がかかるから僕はやりませんけど、ジーンズを履いていた方が仕事ができるじゃないですか?みなさんにジーンズを履きなさい、とは言いませんけど、僕は安くて機能的だからこういう格好しています。だから、あまり垣根を作らない方が良いですよね。研究室運営も、就職企画室の活動も、それと同じではないですか。

学生は、研究室の仲間を大事にした方が良いですね。先生も大事にしてほしいけど、仲間、後輩、先輩、同輩、友人を大事にする気持ちが大切ですね。学校推薦を大事にするということは、後輩をかわいがるということにも通じてきます。学校推薦は自分だけのものではないですから。自分が学校推薦で試験を受けて入って、そして今度はその組織から後輩を引っ張ってあげようとか、そういう意味にも通じてくる。学校推薦を大事にする気持ちというものは、将来にわたって大学とのコミュニケーションを取っていくということにもつながるし、北楡会の活動を盛り上げるということにもつながっていきますよね。自分が学校推薦についてどう対応するかということが後輩に影響していく、そしてその後輩の後輩がと、どんどんつながっていく。やはり見本になるようなことをしなければならない。すべてが人とのつながり、かっこよくいうと、「人を愛していく」。自分を大事にして、人も大事にする。そういうことが基本にあるのではないですか。これは学校推薦に限った話ではないですけれど、そういうことも進路や就職に大きく関係すると僕は思いますよ。

でも僕は、自分のところを訪れた学生全員にただただニコニコして「いいねいいね」と言っているわけではないですよ。専攻の学生に対しては、専攻の就職企画室員として叱ることもする。研究室の学生に対しても、研究室の長としてそうしている。研究指導をみなさん見たことはないかもしれませんけど、何もやっていないと、学生は怒鳴られますよ。男の学生でも涙を流して研究をやりますよ。泣くことが良いことではないけれど、研究をやってない場合には泣くほど叱られることも必要ですよね。時々、変に怒ってしまうこともあるけど、そういうときはすぐに謝ります。僕の研究室は学生が30人以上いますから、学生とのローカルミーティングも2週間に一度、1時間くらいしかできないんです。そういう環境で、三十何人いる学生一人ひとりに視線を合わせていろいろなことを教えたいという気持ちが出てくるから、いきおい私の中にも焦りが出てきて、変に怒ってしまうんでしょうね。この頃は私が叱るとみなさんが真似をするから、あまり叱らないようにしています。

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