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ヴォイス1・就職企画室インタビュー第3回

就職企画室の理想:どの専攻の学生にもチャンスは公平にあるように

――金子教授室に毛筆や絵画が飾られていますが、ご家族のものでしょうか。

金子 そうです、「つよい子」はうちの娘が小学校3年のときに書いたものです。この「時計」もそう、これは中学1年生のときのだね。あそこの絵は、娘の自画像ですよ。その下にあるのは娘が書いた僕の絵なんだけど、ほっぺたが異様に膨らんでいるから僕が太っているときに書いたんだな。僕は家族の写真をいつも持ってますよ。僕は単身赴任で家族は東京にいるから、こういうのを意識して持っているようにしているんですよ。意識して持っているというか、家族のものを周りに置いておくのが好きですね。あそこには、岐阜にいる僕の実の姉が描いた絵もありますけど、行くたびにもらってくるんですよ、僕から何か「くれ」と言って。そういうものに囲まれているというのは、やっぱり大事だと思いますよ。

写真:金子 俊一 教授

今の話は就職企画室に関係ないと思われるかもしれないですけど、人材育成という点で、若い人には誰かが自分を見てくれている、研究室でも自分の先生が近くにいるよっていう感覚を持ってもらうことが大事なんだと思いますね。だから、専攻の先生方全員が仲良くなった方が良い。学生は、自分の身をゆだねて専攻に入ってくるわけでしょ?だから、専攻の先生方がケンカしていたら絶対だめ。そのためには、やっぱり人のことを考えること。専攻内で言えば、他の研究室のことを考える、ということでしょうかね。自分の研究室のメリットについては自然に考えることができますよね。でも、他の人のことへの考えはどんどん小さくなりやすいから、他の研究室のメリットもあるかなと常に意識した方が良いですね、ということは専攻の先生方にもよく言うんです。それは就職企画室の活動にも関連していて、情報科学研究科には六つの専攻があって、それぞれにカラーがあるから、専攻同士の競争みたいなことが自然とおこるのは仕方がないですよ。ただ、それを学生の不利益にしてはいけない。競争自体は良いと思いますよ、僕の専攻内もいろいろなところを見ながら競争していますからね。でも、その競争は他を蹴落とす動きではなくて、自分のところを伸ばすという動きでしょ?それをみんながやっていれば、だんだん伸びてきますよね。どの専攻も研究科にとって大事な専攻なんですから、研究科を維持するという意識を持って、一つひとつの専攻を太いしっかりした柱にしていく、学生も含めて評価されていく専攻にしていくということはすごく大事なことですね。就職企画室の活動でも同じようなことが起こりえますから、就職企画室長としてはそういうことも気を遣いましたね。みんながハッピーになるような活動をすることが大事ですから、特定の専攻の学生が第一希望に学校推薦を持って行きやすいだとか、そういうことになってはならない。特定の専攻が有利とか不利ということは、極力起こらないようにする。そういう公平性がやっぱり大事ですよね。研究の分野によっては強い業界を後ろに持っているものと、そうではない分野がある。専攻の中にどの分野の研究室群があるのかによって、後ろに持っている業界の違いが専攻の差異として反映されて、専攻間でのアンバランスはどうしても生じてしまう。われわれはそのアンバランスを極力、学生の不利益につなげないようにしなければならない。結果的にすべての専攻がチャンスに関しては公平になってほしいけれども、そうはならないかもしれない。でも、少なくともわれわれにできることは、どの専攻にいる学生にも、チャンスはイコールになるようにしてあげなければならないね。そういうふうに就職企画室は運営されなければならない。学校推薦については、第1回目の学校推薦はチャンスが公平になっていると思いますよ。けれども1回目受けて落ちたら、学生は第2回目の進路希望調査で第一志望を変えて学校推薦の申請をするでしょう?そのときの学校推薦を承認する議論は迅速にしなければならない。特に第2回、第3回と、求人はどんどん埋まっていきますから、時間が進めば進むほどより迅速に動いていかなければならない。そういう限られた時間の中で学生のメリットを最大にするにはどうしたら良いのかを就職企画室は考えていますよ。特に今年は事務担当の大須賀さんは大変でしたけど、就職企画室員の先生全員が最新の情報を共有できるように、就職企画室のホームページの情報を間違いのないように即更新するようにしましたよ。残されたチャンスを常に見られるようにして、たとえば、学生にそこに行くチャンスはもうなさそうだよ、と指導するといったように。6人の先生全員が把握するチャンスがすべてイコールになるように、どの専攻の学生にもそういう指導がイコールになるように就職企画室を運営したつもりですよ。そういう運営の結果は、学生の利益に即反映されてきますからね。

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