情報通信ネットワーク研究室の概要

住みやすい社会や快適な生活を実現する情報通信ネットワークの構築を目的として、動画や音声などのマルチメディア情報を実時間で処理する手法やそれら大量ディジタルデータを高速に無線伝送するトータル情報通信システム及びネットワークの設計・開発をハードウェア・ソフトウェアの両面から進め、先端的な教育及び研究を行うことを目指しています。主な研究テーマは次の3項目になります。(1) 音声情報処理: どのような環境でも認識可能な雑音ロバスト音声認識技術を新たに開発し、そのシステムLSIの実現を行っています。(2) 無線通信ネットワーク: 超並列型高速無線データ通信処理システムの設計とそのシステムLSI化について研究を行っています。(3) 動画像伝送・動画像処理: 高速無線通信技術を用いて高品質動画をリアルタイム無線伝送する技術や、動画像の実時間高品質化に関して、研究開発を進めています。

目で見る研究紹介

ロバスト音声認識技術・システムの研究開発

情報家電や工場機器、ロボット等に搭載可能な音声入力インターフェイスの実現を目指して、実環境における騒音やエコーに頑健(ロバスト)な音声認識技術及びそのLSI化についての研究を行っています。

低消費電力型高速無線通信システムの研究開発

今後も需要が高まりつつある無線データ通信の高速化のため、ギガビット(1秒間に10億ビットのデータ)伝送を超える無線通信システムの設計・開発やそのシステムLSI設計・低消費電力化についての研究を行っています。

リアルタイム動画像処理・伝送の研究開発

画像処理では一般に取り扱う情報量が膨大であるため、システム構築においてハードウェア/ソフトウェアを組み合わせたシステム全体としての最適化が必要不可欠です。また近年では、通信速度の向上を背景として,ネットワークを利用した各種動画像アプリケーションがより身近になっており, ネットワークやアクセス技術を含めたシステム全体として,如何に効率よく実装するかが鍵となりつつあります.本研究室では、動画像の品質向上(補正・復元)手法や各種補間技術を主対象として、アリゴリズムおよびその実装に関する検討を相補的に行うことにより、画像処理システムの構成手法に関する研究を行っています。