
Q1 博士後期課程への進学を決めたきっかけ・動機はなんでしょうか。
博士課程を通して研究と真摯に向き合い努力し続けることが、将来の様々な糧になると考えたためです。博士進学を決めた大きなキッカケはなく、先生・諸先輩方との会話や就職活動を通して将来を考えた際に、博士進学への想いが徐々に強まっていきました。 「将来の様々な糧」というのは、自身が中高生たちの教育に関わることを基準とした考えです。私は中学の頃より中高の教員を目指しており、今でも直接でなくとも教育には携わりたいと考えています。小中高での生活を通して、教科を主軸に360度様々な方向性で好きがあふれる先生方や同級生との出会いが自身の生き方に大きな影響を与えています。私は、ある人は面白くない人だと言い、ある人はこんな生き方もあるのかと知るキッカケをもらった人だと言う人間に近づくよう博士進学を決めました。
Q2 博士後期課程に進んでよかったことは何でしょうか。
博士課程が始まってまだ3か月少しの経過なので今後も様々に出てくるかと思いますが、現在最も感じるのは充実した研究環境です。環境は、設備等だけでなく研究室や学会を通したつながりや、博士課程向けに大学が開講している様々な授業やプロジェクトも含みます。
Q3 就職や経済的な面で不安はありましたか?
修士課程入学時より、国や大学、民間団体などから博士課程の生活支援があることが告知されていたために、経済面においてそれほど不安はありませんでした。今年度よりEXEXフェローシップも北海道大学では開始され、海外と比較すると色々な意見があるかと思いますが、充実した生活を送ることを支援していただけるのはありがたく思います。 就職面に関しても不安はありません。修士課程時に就職活動を本気で行い内定も複数頂いた経験が大きいです。博士課程での生活で研究と向き合い続けフィードバックを頂きつつ、研究を通した地域や社会への貢献を実行していくことで自然と必要な素養は身につくと考えています。
Q4 後輩にメッセージをお願いします。
「自分はどう生きるのか」学士や修士で就職活動期間に差し掛かると、誰もが考えるテーマであり、多くのひとが悩むテーマであると思います。企業のインターンシップ等の選考合格のためには、ある程度の答えを形作ることを強制されるかもしれません。その機会を十二分に生かし、現時点の自分にとっては何が大切でどのような選択をすべきなのかを考えることが重要であると、私は考えています。私はその結果として博士課程進学の道を選択しました。もし将来のことに悩んだのなら、周りにいる多くの人に頼ったり、好きな小説や映画を振り返ったりすることで自分が大切にしたいことを素直に言葉にすることをおすすめします。
令和6年8月