

コース分属を考えている学生の皆さんに「大事な話」を二つします。ぜひ参考にしてください。
1.電気電子工学コースでは、「エレクトロニクス、すなわち電子や光の科学技術とその応用」を学びます。
皆さんの日常生活を思い浮かべて下さい。スマートフォンやコンピュータ、液晶テレビなど、エレクトロニクスの技術により働いている製品が数多くありますね。また、現代社会を支えるインターネットは、レーザーを始めとする様々な光通信デバイスにより実現されています。また最近では、太陽電池やLED電球の高性能化や普及が大きな社会ニュースになっていることも良く知っていることと思います。
電気電子工学コースでは、このようなエレクトロニクス技術を開発していく研究者や技術者になるための基礎を学んでいきます。
さらに、エレクトロニクス技術を発展させることにより、「生活の質」を高めた新しい未来の社会が見えてきます。例えば、1/100や1/1000の消費電力で動く「コンピュータ」。「光通信」や「ディスプレイ」の技術が進めばリアルな画像や立体映像の配信が可能になり、多くの人達との緊密なコミュニケーションが築けます。また、高度な「画像処理」や様々な「レーザー光」を利用する医療の実現が期待されています。もちろん、きわめて高効率の「太陽電池」の普及により持続可能なエネルギー低消費社会を実現することも重要な課題です。さらに次世代のコンピュータ技術により、これまで難しかった巨大なデータを自在に活用する「人工知能」が生まれるでしょう。高度な産業用ロボットの頭脳に使われる他に、人間だけが持つ高度な知的活動をバックアップして、災害時や金融取引、医療診断などの複雑な物事に対 する判
断の根拠を与えてくれるでしょう。
2. 電気電子工学コースに配属された皆さんの「将来」について説明します。
現在、学部学生の9割は大学院の修士課程(情報エレクトロニクス専攻)に進学します。さらに、その2割くらいの人達は博士後期課程に進学します。
このように「電気電子工学コース」から、さらに専門性を深めた「情報エレクトロニクス専攻」で学ぶことにより、エレクトロニクス技術のみならず様々な産業分野において必要な基礎知識や学力、研究経験を得ることができます。そのため、多くの企業からの求人があり、博士課程修了者を含めた卒業生の皆さんは様々な分野の企業で活躍しています。
例を挙げてみましょう。総合家電やコンピュータ、通信機器 などのメー
カーはすぐに思い浮かぶでしょう。また、あまり宣伝はしていませんが、様々な電気製品や産業機器にかかせない数多くの電子部品や材料を開発し供給する日本のメーカーはたくさんあり、世界的に見ても圧倒的な技術やシェアを持つ企業も少なくありません。それだけではありません。例えば、「自動車」は今ではエレクトロニクス技術のかたまりです。数多くのセンサーからの情報を使ってエンジンや車体の動きをコンピュータにより精密に制御します。安全な走行はもちろんのこと、快適なドライブ性能や省エネ走行をきわめて高いレベルで実現しています。さらに、ハイブリッドカーや電気自動車ともなると、これはもう完全にエレクトロニクス製品ではないでしょうか。列車や航空機などの輸送機器、物流システムやハイテク工場などを実現している産業機器メーカーや重電メーカーなどでもエレクトロニクス技術が大いに活躍しています。
さらに今後、大いに期待されているのが、「医療機器」あるいは生命科学への応用です。病院で用いられている様々な分析機器や画像解析技術、遺伝子などの解析にも様々なエレクトロニクス技術が用いられています。高齢化社会では、
病気をあらかじめ予防し、
万一の際にも発症のきわめて初期にすぐ治療が受けられる、そんなことが可能になれば良いですね。例えば、体の調子をモニターするモバイル機器の実用化が考えられています。
省電力化など環境に配慮して持続的に社会を支えるための「グリーン・エレクトロニクス技術」は、新しい電子材料、デバイス、回路やシステム技術の研究開発なしには実現できません。だからこそ、今、エレクトロニクスの発展に必要な科学技術を学んだ人材への期待は大きいと言えるでしょう。これから、そして皆さんが社会の中核として活躍するであろう10年後や20年後の未来に向けて、この電子情報コースから多くの人材が巣立っていけるよう、我々コースの教員やスタッフは一丸となってサポートしていきます。
追記(これも大事なことです);当然ですが、数学や物理学などの基礎学力は重要です。皆さん、しっかりと勉強してぜひ本コースを目指してください。
(28年度 電気電子工学コース長・情報エレクトロニクス専攻長:富田 章久)
電気電子工学コースの特徴
電気電子工学コースでは,電子工学(エレクトロニクス)に必要な基礎的な知識を学びます.電子工学は,物理や数学,化学などに基礎知識を応用し,実際に何らかの機能を持つデバイスや回路システムを構築します.講義科目は大きく4つのカテゴリに分けて構成し,電子工学関連のエンジニアとして必要とされる知識をバランスよく学べます.講義の内容の理解度はは演習科目で強化し,実践的な内容については学生実験を通して無理なく学べます.
研究拠点大学でもあることから,各教員が推進する先端的研究に関係する研究課題を卒業研究として実施します.実際にデバイスを開発したり,新しい回路を設計したりします.3年生の秋に研究室配属をしますので,積極的に研究をしてみたい人は3年生の秋から先端的な研究をおこなえます.
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電気電子工学コースの教授陣

情報エレクトロニクス専攻の特徴
他専攻や他大学,企業と連携して進める研究も多く,専門性を深めつつも,幅広い視野を持つことができます.
各研究室のアクティビティについてはこちら(旧コースホームページ)をご覧ください.(アクティビティ一覧は10月中旬に更新予定です)
