ごあいさつ
磁気共鳴工学研究室のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。我々の研究室では、生物医学分野への応用を目指して、新しい電子常磁性共鳴分光および磁気共鳴イメージング法を開発しています。電子スピン、核スピンに関する物理学や工学的な手法、エレクトロニクス技術を生物医学分野の問題に応用し、生命科学および医療の分野において新しいテクノロジーを構築することを目指しています。
進行中の研究では、平田教授は電子常磁性共鳴(EPR)分光を用いて腫瘍組織の酸素分圧やpHを可視化するイメージング法と、その小動物イメージングへの応用について研究しています。また、松元准教授は、超偏極13C磁気共鳴イメージングによる代謝イメージングの研究を進めています。これらの研究は日本学術振興会の科学研究費補助金によりサポートされています。
最新ニュース
2020/9/28 博士2年の中岡さんが、日本学術振興会の特別研究員(DC2)に内定しました。おめでとう!
2020/2/26 修士2年の田口君が研究していた、酸素分圧、pH、リン酸濃度の同時EPRイメージングに関する論文が、英国王立化学会の分析化学分野の学術誌The Analystに掲載されました。米国ウエストバージニア大学・V. V. Khramtsov教授との共同研究の成果の一つです。また、イラストがジャーナルの裏表紙に採用されました。
A. Taguchi, S. DeVience, B. Driesschaert, V. V. Khramtsov, and H. Hirata. In vitro simultaneous mapping of the partial pressure of oxygen, pH and inorganic phosphate using electron paramagnetic resonance. The Analyst, Vol. 145, no. 9, pp. 3236-3244 (2020). DOI: 10.1039/D0AN00168F, published online 26 February 2020. (Selected as Outside Back Cover)
https://dx.doi.org/10.1039/D0AN00168F
2019/7/18 博士1年の中岡さんが研究を進めていた、チューナブルEPR共振器の雑音に関する論文が米国物理学協会(American Institute of Physics)の学術誌AIP Advancesに掲載されました。
R. Nakaoka and H. Hirata, Noise characteristics of a 750-MHz electronically tunable resonator for electron paramagnetic resonance spectroscopy, AIP Advances, Vol. 9, No. 7, article no. 075312 (2019) (7 pages). DOI: 10.1063/1.5099381, published online 18 July 2019.
https://dx.doi.org/10.1063/1.5099381 (Open Access)