北海道大学大学院情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻/北海道大学工学部情報エレクトロニクス学科電気電子工学コース

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    卒業生からのメッセージ

    本質を吸収・消化し、応用できるようになる
    赤穂 伸雄さん(2010年度 博士前期課程修了)

     私は2005年に北海道大学の工学部エレクトロニクス学科に入学しました。2009年に同学科の電子情報コースを卒業後、北海道大学大学院情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻に進学し、2011年3月に修士課程を修了しました。現在(2011年)は、鞄立グローバルストレージテクノロジーズでハードディスクの制御回路を設計するグループに所属しています。

     電子情報コースでは、電気・電子・情報に関する幅広い知識を学ぶことができました。電子情報コースの講義では、さまざまな公式や法則, 細かい計算の方法などを「覚える」ことはあまり重要視されなかったように思います。そのかわり、それらの本質を吸収・消化し、応用できるようになることが求められました(講義の負担は多くなかったので、私は幸いにも課外活動と学業を両立できました)。

     学部3年の12月から修士課程修了までは研究室(機能システム学研究室)に所属して、専門科目の勉強と研究活動を行いました。研究室では、「指導教員と学生」の関係の枠を超えて、まるで共同研究者のように扱ってもらえました。先生との議論で私の主張が通ることや、先生の研究について意見を求められることもあり、とてもやりがいを感じました(実際は教わることのほうが多かったのですが)。研究を進めるには、研究内容に関する知識やプランニングから、研究に必要なソフトウエアや装置の動かしかた, 文章・論文の書きかた, 発表のしかたなど、様々な知識と経験が必要です。研究室では、実体験を通して上記のことを吸収・消化できたと思います。

     また、大学院の情報エレクトロニクス専攻では、国内学会や国際会議での学生自らによる研究発表を奨励している研究室が多いように感じます。最先端の研究に触れることができたと同時に、コミュニケーション(特に英語)の重要性を学ぶことができました。

     学部時代に吸収・消化した知識の全てが研究に生かされるわけではありませんが、それらの部分的な知識が突然必要になることがよくあります。ですので、学部時代は知識をいつでも引き出せるように(要領よく)勉強することが大切だと思います。

     キャンパスの立地(札幌駅から数分で正門)と環境(学内でバーベキュー可)の良さから、北海道大学には課外活動やアルバイトに精を出す人が多くいます。「課外活動と学業が両立できた」と書きましたが、学部・学科・専攻・研究室によって講義・研究の負担は大きく変化します。自分の事は自分で責任を持ちつつ“何か”をやりきると良い未来が開けると思います。皆さん、頑張って下さい!

    (2011・8 取材:浅井)

    「フロンティア精神」を胸にチャレンジ
    大矢 剛嗣さん(2006年度 博士後期課程修了)

     皆さん,こんにちは。私は2002年に北大工学部電子工学科(現在の電子情報コース)から大学院工学研究科電子情報工学専攻に進学し2004年に修士課程を修了しました。その後,当時出来たばかりの大学院情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻の博士後期課程に進み,2006年3月に在学期間短縮により博士(工学)の学位を取得し修了しました(余談:情報科学研究科のホームページ内の就職実績ページで平成18年度修了者に博士後期課程修了者の情報が無いところを見ると私がこの研究科の博士修了第1号だったのかもしれません)。その後,2006年4月より横浜国立大学大学院工学研究院に助手として着任し,現在(2011年)は准教授として研究室を運営しつつ研究・教育に日々取り組んでいます。

      大学受験当時,電気・電子・情報系(工学部,端的にはコンピュータ関係系)か, 宇宙・地球関係(理学部)の勉強をしたいと考え,悩んだ末に工学部を選択しました。入学当時は,具体的に電気・電子・情報系の何を一番勉強したいのかまだはっきりしていませんでしたが,漠然と博士後期課程まで進むことは決めていたように記憶しています。なお,「何をしたいのか」という表現を使いましたが「何をしたいのか自分でよくわからない」というネガティブなものではなく「何でも興味があるけれどどれか一つを選ばなければいけない」というようなポジティブな考え方です。

      学部3年生になり集積回路工学分野(現在の電子情報コース 機能システム学研究室)に配属され,「集積回路」,「単電子デバイス(量子/ナノデバイス)」,「自然・生体に学ぶ情報処理」等々最先端かつ他にはない斬新な分野に触れたことで私の「何をしたいのか」というある種の難解な問題がスーッと解けたように思います。研究室配属後は主に「単電子回路」,「自然・生体に学ぶ情報処理」から「単電子反応拡散システム」,「単電子ニューラルネットワーク」などについてその基礎から応用までをテーマに研究を進めました。学部・修士・博士での研究室生活では苦労することも多々ありましたが,非常に充実した日々を過ごせたと思います。振り返ってみると研究室・先生方・先輩・同期・後輩に大変恵まれていたと改めて思い直し,改めて皆様方に感謝しているところです。また研究を進めると, 得られた成果を学会等で発表(学外出張)をすることになります。出張についても機能システム学研究室在籍中は国内外問わず色々な場所に行かせていただきました。これにより自分自身のアクティビティがかなり鍛えられたように思います(ちなみに,かなりの出張が1人旅でした)。

      現在,横浜国立大学で学生を相手に四苦八苦しながら研究室を運営しています。研究テーマとしては着任後に始めたナノカーボン材料の応用の他,北大時代に進めていた「単電子デバイス」の応用を取り扱っています。どのテーマについても私が学生・院生時代のキーワードとなっていた「最先端」かつ「斬新」な内容を積極的に取り入れ考えるようにしています。機能システム学研究室在籍当時は就職後に研究内容や研究室生活における経験が生きるとは想像もしていませんでしたが,今思えばその経験は非常に生きていると言えます。仮に学術関係の職に就職していなかったとしてもその経験は生きたであろうと想像します。

      今,現役で研究室生活を送っている学生の皆さん,これから研究室に配属される学生の皆さん,研究生活というのは研究室でしか経験ができません。貴重な経験がとても多くあると思います。それを生かすも殺すも自分次第ですが,ぜひ積極的に,失敗を恐れず,多少無茶なことであったとしても北大生の「フロンティア精神」を胸にチャレンジしてください。チャレンジして自分の限界値を上げれば上げるほど卒業・修了後に生きてきます。それが出来るのは「今」のはずです。健闘をお祈りします。

    (2011・8 取材:浅井)

    レーザの美しさに魅せられて
    伊藤 輝将さん(2007年度 博士後期課程修了)

     私は2003年に北大工学部電子工学科(現在の電子情報コース)を卒業し、2005年に大学院情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻で修士課程を修了した後、2007年12月に在学期間短縮により博士(情報科学)の学位を取得し修了しました。

    大学時代は、レーザの美しさに魅せられ(というより研究室の陽気な先輩方の面白さに魅せられ)、光エレクトロニクス研究室に入り、ホログラムを使った光記録の研究に取り組みました。卒業後は、縁あってソニー株式会社の研究開発部署で仕事をすることになり、現在(2011年8月)は、会社の公募留学制度を利用してハーバード大学で研究修行をさせてもらっています。私の専門である光・レーザ技術でバイオ・医療の世界を変えることが当面の目標です。

    博士課程に進学することについては、私が当時研究に100%本気で、自分自身が成長できるという確信があったため全く迷いはありませんでした。学生当時、私の指導教員だった先生には、無理をお願いして多数の国際会議に出させていただき、その分野の第一人者の研究者の方々と熱く議論する機会をいただきました。この経験は今の私にとって大きな財産となっています。

    最後に、先輩として一つだけアドバイスをさせてください。最近はますます大学生の就職活動が盛んになってきていますが、研究室選びも自分の将来の方向性を決めるという意味で就職活動と同じくらい重要な選択です。これから研究生活を始める方は、ぜひとも時間をかけて自分に合った研究室、恩師や仲間を見つけてください。それでは、皆さんのこれからの学生生活が実りあるものとなることを願っております。

    (2011・8 取材:岡本)

    負けず嫌いでいること
    田中 順也さん(2007年度 修士課程修了)

     私は2008年に北大工学部電子情報コースを卒業、2010年に大学院情報科学研究科・情報エレクトロニクス専攻(光エレクトロニクス研究室)で修士課程を修了しました。大学時代は、3次元光記録方式としてホログラフィックメモリの研究に取り組んでいました。光ディスク1枚あたりの記録容量が「テラバイト」を超えるという桁外れの可能性に非常に魅力を感じました。

     現在は、理系の院卒でありながらKDDI株式会社でトヨタグループ向けに法人営業を行っております。一番のやりがいは固定電話や携帯、社内ネットワーク(イントラ)など、現在の企業活動の根底を支えているサービスをすべて自らの手で組み合わせて提案&提供できるということです。(皆さんが今後就職される企業では、必ずと言っていいほどこれらのサービスが利用されていると思います。)また、3月の東北震災の直後に会社全体が一体となって復旧に取り組んだ際には、通信事業者としての責任の大きさを改めて感じさせられました。

     皆さんへのアドバイスを一つするとしたら、どんな環境や仕事においても「負けず嫌いでいること」です。就職したら自分の好きなことに従事できる人は、正直稀です。その環境・仕事に応じて、自分自身で目標を設定し、それに向かって負けずに取り組んで下さい。そうすれば、どこに行っても、どんな仕事をしていてもやりがいを感じられると思います。

    (2011・8 取材:岡本)

    小さな研究室の部屋から世界に向けて研究を発信
    上野 憲一さん(2009年度 博士後期課程修了)

    みなさん、こんにちは。私は2009年度 情報科学研究科 機能システム学研究室の博士課程を修了しました。在学中は修士・博士課程に渡り超低消費電力で動作するアナログLSIの研究をしていました。研究の目的は、現在のLSIと比較して消費電力を100分の1程度に減らして、ボタン電池で10年以上に渡って連続動作させるLSIの実現でした。 現在は、外資系半導体メーカのアナログ・デバイセズ株式会社でアナログ集積回路の設計・開発を行ってます。志望の理由は、世界一のアナログ集積回路技術を持っている会社で世界に向けてインパクトのある仕事がしてみたかったからです。

    大学院では、自分の研究を海外で開催される国際会議で発表する機会が多くありました。そのため、小さな研究室の部屋から世界に向けて自分の研究を発信している自覚があり、普通の環境では体験することが出来ない経験をすることができました。 私の研究はとても実用に近いLSIの研究であったため、ありがたいことに就職してからも研究を通して学んだ知識や経験を会社でそのまま活かすことができました。大学院での研究をそのまま会社で100%活かせる環境はなかなか少ないと思いますが、私のような環境でも、仕事で数多くのわからない事や、様々な問題に直面します。就職してから感じるのは、このような問題に直面した時の対処方法や、調査方法、問題解決の方法を大学院での研究を通して自然と学んでいたように思います。

    大学院での研究は答えが一つでは無く様々な角度から問題解決方法や新しいアプローチを提案することができます。実際には初めは分からないことだらけで、すぐに答えが見つかり解決できるものではありません。長期間にわたる研究でつらいこともありますが、世界で誰も提案していない問題解決方法や新しいアプローチをひらめいた時の達成感は何ものにも代えがたい経験です。

    ぜひ皆さんも、大学院でおもいっきり研究をしてみて下さい。就職後のみならず、今後の自分の人生を大きく変える経験になると思いますよ!

    (2011・8 取材:浅井)

    北海道大学 大学院情報科学研究科 情報エレクトロニクス専攻/北海道大学 工学部 情報エレクトロニクス学科 電気電子工学コース

    〒060-0814 札幌市北区北14条西9丁目

    北海道大学大学院情報科学研究科事務部

    電話(011)706-7596(事務部教務担当) FAX (011)706-7890

    平成28年度 専攻長/コース長 富田 章久