No.1 森友揮君
(システム制御情報学研究室 博士課程3年生)
■ 博士後期過程への進学理由と研究内容について教えてください
私が将来は企業の研究所で研究開発の仕事に就きたいと考えていました。そのために博士号をとることが近道であると思えたからです。私の研究は振動を使ってユーザに情報を伝える装置の開発を行っています。具体的には本来は視覚で認識している距離感覚を振動で伝えることを目標としています。車のステアリングの振動で車間距離を伝えるドライバーアシストシステムへの応用を期待しています。
■ 研究の進め方について教えてください
博士学生の最終的な目標は博士論文を書くことになります。そのためには学会に論文を投稿しなければなりませんし、学会での発表も必要になります。私の場合、論文や発表の計画を先にたて、それまでに研究を間に合わせるといった形でしょうか。遅れることもよくありますが・・・。
先生との打ち合わせはほぼ毎週行っています。その時に今までやった内容や、これから行うことについて話しあっています。博士学生の場合、やはり必要になってくるのは研究遂行能力だと思っています。先生に頼らずとも自分の力で計画を立て研究を進めていくことが必要です・・・と頭の中ではわかっているのですが、実際は色々と難しいですね。
■昨年度一年間の主な研究活動について教えてください
昨年度は論文を執筆していたため、国内学会発表は少なめでした。
- 5月 学術雑誌論文掲載-ヒューマンインタフェース学会
- 6月 国内学会発表-ROBOMEC2010
- 現地の人に道を騙され、発表時間ぎりぎりに到着しました。
- 10月 国際学会申込
- 発表は今年7月アメリカです
- 12月 国内学会発表-SI2010
- 毎年クリスマス時期に開催されます。2年連続出場中(泣)。
- 1~2月 国際学会論文執筆
- 英語は早いうちに勉強しておいたほうがいいですよ。
- 3月 受賞-ヒューマンインタフェース学会論文賞
- 3月 国内学会発表-RSJ-HRT
- 北大で開催されました
■ 博士課程に進学して良かったこと、嬉しかったことを教えてください
博士号は社会で働きながら取ることもできます。私たちの研究室にも社会人ドクターの方が数名いらっしゃいますが、働きながら取るのは大変のように思えるので、進学してよかったとは思っています。嬉しかったことは論文賞を取れたことかな。年度末の忘れた頃に連絡が来たので、驚いたけど頑張って書いたのが認められて嬉しかったです。
■ 普段の生活について教えてください
当然ですが平日は大学に来ています(笑) 。午前中にアルバイトが入っている日は午後からになります。忙しい時は遅い時間まで研究してることもありますね。休日はスポーツが好きなので野球やサッカー、ゴルフをしています。なるべく休日は休むようにしているのですが、午後から大学に来て研究することも多いです。
■ 後輩たちに向けて一言
修士で就職するか博士課程に進むかは悩むところだと思います。私も実際悩みましたし、そこで将来が大きく変わってくると思います。博士課程というと敬遠されがちですが、私は進学して後悔はしていませんし、大学であれ企業であれ研究の道へ進むのであれば博士課程も検討してみてはいかがでしょうか?
2011/5/30