教育の特色

さまざまなシステムの開発に必要となるハードウェアとソフトウェアを両輪とした，実践的な科目について学べます．

講義では，電気，制御，情報，計測，設計の基礎と応用から，これらを駆使したロボティクスやシステム設計などについて学びます．学生実験では，グループワークや長期テーマを通してロボット制御や電気システムの技術開発に関する総合的能力を身につけることができます．科学技術英語演習では，工学分野における基礎英語能力からプレゼンテーション（発表）のスキルまで習得することができます．また，コース独自開催の勉強会やセミナを通して，本分野の知識やスキルをより高めることができます．

研究の特色

ヒューマノイド（人間型）ロボットや電力システムの開発を含め，未来を拓く，広い分野にわたる研究を行うことができます．

研究テーマは，電気自動車，災害対策支援，医療や人，センシング（計測），設計支援，先端要素技術など多岐にわたります．電機制御システムコース・システム情報科学コースの研究は，民間企業や研究所との共同研究が多く，その成果は実社会で広く利用されています．JAXA，産業技術総合研究所の研究者を教員とする研究室（連携分野）があり，企業や社会の活動と密に結び付いた実践的な研究もおこなえます．学会における研究発表では，毎年多くの学生が受賞しています．

進路の特色

コース卒業後は約8割の学生が大学院に進学します．卒業生・修了生の就職率は景気にほとんど左右されずほぼ100％です．

就職先の分野は，メーカ，電力，通信が多く，卒業生たちは産業界から高く期待されています．幅広い業種への安定した就職は，勉学や研究に集中する手助けになってくれるでしょう．そして本コースで身につけられた幅広い知識や経験は，特定の対象にとらわれることなく広い分野における様々な仕事で役立つでしょう．

コース生活

２年生

２年生は比較的時間がありますので，コース生活を通してやりたいことを見つける，もしくは関連のある知識を身につけることに時間を使っても良いでしょう．

配属されてすぐに歓迎会があります．コースの仲間，教員との親睦を深める良い機会になります．2021年度はオンラインで開催しました．

コースアワーでは，グループワークを行います．コースの仲間と試行錯誤を繰り返し，親睦を深めるとともにモノづくりの面白さや難しさを体験します．2021年度のテーマは「リレーを使った電子工作」でした．

３年生

コース科目が殆どとなり，実験も始まります．忙しさは増しますが，この1年を乗り越えることにより，一回りも二回りも大きく自分を成長させることができます．また3年生の後期には卒業後の進路：進学か就職か について考える時期となります．

半日～１日かけて道内の工場見学に行きます．実際のものづくりの現場を見て，そして企業の方と話をすることによって，将来像をより明確にすることができるでしょう．2021年は，本州企業へのオンラインによるバーチャル工場見学を実施しました．

後期には研究室配属があります．各研究室からの研究室紹介と研究室見学の後，希望調査と調整（基本的に学生の皆さんにお任せしています）の結果，研究室に配属されます．

４年生

３年生までに必要な講義を履修しておけば，４年生では卒業研究と科学技術英語のみになります．新しく素晴らしいものを追い求める日々が始まります．

システム情報科学コースへ進学希望の場合には，８月に大学院入試（院試）があります．入試前は卒業研究を一時お休みして，院試勉強に没頭することになります．

２月上旬に卒業研究発表会があります．約1年におよぶ研究成果を存分に発表しましょう！

卒業式では，成績優秀者への表彰制度があります．本コースでは全学・コース共通の賞の他に，独自に電気学会北海道支部賞が授与されます．