修士論文紹介 of 電気制御システムコース



自分のアイデアが反映され,実際に動くことに感動!

【氏名】

  • mt_uchiyama.jpg内山圭太君(システム情報科学専攻6期生,電気制御システムコース1期生,20113月修了)

【研究テーマ】

  • 実時間マーカレストラッキングを利用した仮想実体融合型三次元UIシミュレータの開発



【研究の概要】

  • 近年,デジタルカメラやスマートフォンなどの情報機器の使いやすさ,すなわちユーザビリティに対する要求がますます高まっています.そのため,より使いやすい製品を,より低コスト,より短期間で作るために,情報機器のユーザビリティを効率よく評価できる手法が求められています.
  • 本研究では,製品筐体の「物理モックアップ(簡易試作品)」と,製品の挙動をコンピュータ上で再現可能な「ディジタルプロトタイプ」を結合することで,情報機器の挙動からその操作感までも評価できる,仮想実体融合型プロトタイプシステムを開発しました.これにより,製品開発の早い段階で,安価かつ容易に開発製品のユーザビリティ評価が可能になりました.
  • 本システムは,製品の物理モックアップ,その位置姿勢の追従(トラッキング)システム,製品の形状と挙動を反映したディジタルプロトタイプ,から構成されます.ユーザは,物理モックアップを実際に手で持って操作します.物理モックアップの位置と姿勢は画像計測によりトラッキングされ,ディジタルプロトタイプに反映されます.また,物理モックアップ上にタッチパネルを張り付けていて,そのタッチパネルの操作もディジタルプロトタイプに反映されます.したがって,製品の物理モックアップへの操作がコンピュータ上のディジタルプロトタイプへと反映されるため,製品の操作感と動作の両方を確認することができます.
  • 情報機器の特定の操作タスクに対し,実機と開発プロトタイプとの操作感の比較を行った結果,本プロトタイプは,従来のディジタルプロトタイプに比べ,より実機に近い状態で各種ユーザビリティを評価できることが分かりました.

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【苦労した点,楽しかった点】

  • 私の研究テーマは,ある程度形の見える結果が出るまでが非常に長く,形が見えない間のトライ&エラーにとても苦労しました.しかし苦労した分,形の見える結果が出た時の嬉しさは大きかったように思います.

【研究活動記】

  • 学部の4月に研究テーマが決まり,10月ごろまでは論文調査を行い,理論を学びました.その頃からプログラムを書きはじめ,学部卒業時にはトラッキングの基礎部分を実装しました.修士1年の間はトラッキングの精度を向上させて,修士2年でトラッキングを完成させ,さらに仮想実体融合プロトタイプを構築しました.最終的にシステムが完成したのが修士論文提出3日前で,そこから実験を行い,なんとか提出に間に合いました.

【研究を終えてみて】

  • 3年間,仲間と共に研究に励み,その成果を修士論文としてまとめるという経験は,非常に貴重なものでした.研究に関してのみでなく,人間としても大きく成長することができたと思います.

【後輩たちへ一言】

  • 苦しいこともあるかと思いますが,その分だけ自分に返ってくるものなので,負けずに頑張ってください.