行ってきました! 伊豫田大佑さん

No.1 伊豫田 大佑さん (システム情報設計学研究室,修士2年生)

2010.10.18-23 Bordeaux, France

icreport_iyoda01.jpg私は,2010年10月にフランスのボルドーで開催されたVirtual Concept 2010に口頭発表で参加しました.初の国際学会でしたが,一度は国際学会に参加してみたいという憧れと,ワインで有名なボルドーという土地への興味から,自分の英語力の乏しさに躊躇することなく,挑戦することに決めました.事前に提出する英語論文6ページの執筆は,想像以上に手間と時間を要し,普段読み慣れているはずのフレーズも,いざ書くとなるとなかなか出てこないとうことに改めて気付かされました.また,学会での発表は,質疑応答も全て英語であるため,発表原稿と発音を幾度となく繰り返し練習することによって暗記し,予想される質疑応答についても,いくつかの回答を用意して臨むことにしました.


icreport_iyoda02.jpg当日は,開始時刻が30分以上過ぎてもてもなかなか始まらないという,日本との文化の違いを早速感じつつ,学会が始まりました.発表会場は大学の講義室と変わらない様子であったため,多少のリラックスできたものの,やはり自分の番にはガチガチに緊張感していました.ほぼ完璧に覚えていった研究内容については,緊張によって途中で途切れつつもなんとか発表できましたが,聴講者から受けた幾つかの質問については,予め用意していた回答のヤマが大外れし,必死に答えようとするもむなしく最後にはノーコメントとばかりに黙り込んでしまいました.そして,しばらくの沈黙の後,同行して頂いた教授が見かねて(必死の目配せが届き)、代わりに回答して頂くという情けない結果で,初の国際学会は幕を下ろしました。非常に悔しい経験でしたが,英語の必要性を身を持って感じられたことで,英語の習得に対する意欲がふつふつと湧いてきました.



icreport_iyoda03.jpgその一方で,国際学会の参加におけるもう一つの楽しみである観光についても非常に良い経験ができました.テレビや本等でしか見たことのなかった,歴史ある建物と近代的なトラム(路面電車)が走る美しい町並みは,見た瞬間に心を引き付けられました.また,流石ワインが有名な街なだけあり,学会の昼食,夕食においてもワインがふるまわれ,その後の発表の有無にかかわらず,(自分を含め)多くの参加者が次々と出てくる美味しいワインを嗜む程度(?)に飲んでいました.そして,学会最終日にはワイン工場の見学があり,ワインの製造方法から正しい味わい方まで存分にうんちくを学ぶことができ,フランスを十分に満喫することができました.


今回の国際学会で発表したという経験は,自分の自信に繋がり,社会に出たときにも十分に活かせると思っています.国際学会に参加するためには,多くの努力と時間が必要であることは間違いありませんが,それ以上に多くの経験が得られる素晴らしい機会であると思います.


最後に,フランス土産に是非お勧めなのが,「銀杏風味緑茶(炭酸入り)」です.
もはやお茶の存在感が全くありません!!