行ってきました! 橋本秀太郎さん

No.2 橋本 秀太郎さん (システムセンシング情報学講座 博士後期課程1年)

2011.4.10-17 シドニー, オーストラリア

2011年4月にオーストラリアのシドニーにて開催された国際会議,International Symposium on Remote Sensing of Environment (ISRSE)に参加し,口頭での研究発表を行ってきました.ISRSEは私の研究分野では比較的大きな国際会議です.私にとっては2010年7月に次ぐ2度目の国際会議なので発表は手慣れたもの・・・と言いたいところですが,英語力は一朝一夕で劇的に向上するものではなく,まだまだ勉強が必要だと痛感しました.

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ISRSEでの発表に向けた準備は半年前から始まりました.まず2010年10月に講演の概要を提出し,2011年1月にはA4サイズ4ページの論文を提出,そして口頭発表の準備は発表の2週間前からみっちり行いました.国際会議だけに限る話ではありませんが,研究発表で大変なのはこの準備の期間で,それに比べれば発表本番はほぼ一瞬で終わってしまいます.私の場合は,発表練習を10回20回と繰り返し,喋る内容がスラスラ出てくるまでに覚えた状態で本番に臨みました.その結果,大きなミスをすることもなくプレゼンを行うことができました.しかし,プレゼン後の質疑応答ではネイティブの方々の質問をうまく聞き取ることができず,座長の方の手も借りながらなんとか答えられたものの,ぐだぐだな受け答えになってしまいました.非常に悔しい思いをしたのですが,なんとか聞き取ることができた質問内容が研究の本質を突く肯定的な内容だったこと,また,発表終了後に良い発表だったと声をかけてくださった方がいたことには元気づけられ,次に出向く際には英語力を鍛えて良い発表をしようと奮い立たされました.

自分自身の発表の他に,世界中の研究者の講演を聞くことができること,そしてその研究者と知り合いになる機会が得られることも,国際会議に参加する大きな意義です.やはり国内学会での講演より研究のレベルが高いものが多く,世界の大きさを知ることができ,今後の研究に対する刺激になります.

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国際会議参加のメリットは研究に関することばかりではなく,食事や講演時間の合間での観光などで海外の文化に触れることができるという楽しみもあります.今回のシドニーでは,早起きして講演時間前に時間を作ったり,または夕方以降の時間を利用してあちこち散策してきました.オペラハウスやハーバーブリッジが見渡せるサーキュラーキーのカフェにてブレックファストを楽しみ,夕方には街中に点在する大聖堂を見て回り,そして夜には美味しいイタリア料理店で先生にご馳走になるといった,楽しい経験がたくさんできました.もちろん,動物園にも行って,熟睡中のコアラと,殺気満々のカンガルーにも会ってきましたし,イギリス直輸入のフィッシュ&チップスも堪能してきました.

このように,国際会議に参加することは大変なのですが,それをわかっていても何度でも行きたくなるくらいに得られる経験は国内では味わえない貴重なものばかりで,魅力的なイベントでした.