北海道大学 大学院情報科学院 システム情報科学コース
ディジタル幾何処理工学研究室
Digital Geometry Processing Lab.

Home | Access | Catalog | Link | Contact

概要 Overview



About Us

近年のモノづくり・社会インフラ・医療などの分野では,レーザ計測・CTなど高性能な3次元計測システムから得られた,人工物や人間など様々な対象の形状を表現した大規模な3次元デジタルデータ化が可能になっています.しかし,このようなデジタルデータを,設計・製造・維持管理・シミュレーション・診断・検査などの様々な応用目的に展開するには,3次元デジタルデータのデータ量・解像度・表現形式・意味属性などを,その応用目的に応じ適切かつ効率的に変換・加工する幾何処理ソフトウエアが必須となります.

本デジタル幾何処理工学研究室では,3次元幾何モデリングを核に,線形代数・統計学・最適化・離散幾何・最適化・力学などの基礎技術,ならびにデータモデリング・データ構造・プログラミングによる実装技術を統合し,ミクロからマクロまで様々なスケールの3次元デジタルデータの高性能な幾何処理ソフトウエアの研究・開発を行うことで,様々な分野のサイバーフィジカルシステム実現に貢献することをミッションとしています.また,これらの技術を応用し,人間と人工物との相互作用を仮想的に予測可能な技術の開発も進めています.

・ アイデアをソフトウエアで具現化するのが好きだ
・ 実世界の大規模の3Dデータ処理に興味がある
・ 民間企業や医学・農学など,異分野との連携研究に興味がある
・ 社会に役立つソフトウエアの開発がしたい
・ 数理的手法を活用した実問題解決の探求が好きだ
・ とにかく「3次元」と「ソフト」と「数学」が好きだ

という学生の方は,ぜひ本研究室で一緒に学ぶことを検討してみませんか?

outlook around Digital Geometry Processing


研究室の活動 activity

本研究室の活動の概要を紹介します.

  • 研究報告ゼミ : 卒業研究・修士研究・博士研究の進捗内容報告と議論を行う全体ゼミを週1回実施しています.各回のゼミでは学年ごとに報告をしてもらいます(報告頻度は月1回程度).前期は7月末頃まで実施し,4年生は大学院入試,大学院生は秋の学会準備に入ります.後期は10月より実施しています.

  • 文献講読ゼミ : 研究室の研究分野に関連する最新の本や文献(日本語や英語)をメンバー皆で勉強するゼミを週1回実施しています.2018年度は三次元画像センシング,2019年度は深層学習(ディープラーニング),2021年度はSLAM(自己位置推定と2D/3D地図作成の同時処理),2022年度は機械学習全般(scikit learn)について皆で勉強しました.

  • 学会発表 : 修士過程に入ると国内・国際学会にて研究成果を発表します.当研究室は,国内学会では主に精密工学会と写真測量学会,国際学会は,ICPE(精密工学会の国際会議),ISPRS(国際写真測量学会)の各種会議,CAD Conference,ICCBEI/ICCCBE(土木情報系の国際会議)等に参加しています.修士学生は,年3回程度の国内学会での研究発表と,修士課程2年間に1~2回程度の国際会議での研究発表を行っています.また,研究室の関連する研究会へ参加したり,研究発表を行ったりもします.

  • 普段の生活 : 4月には歓迎会,その後,花見,ジンパ(数回),10月には3年生歓迎会,12月には忘年会,そして3月には追いコンを実施しています(コロナ前の状況です.2020年度以降は新型コロナウイルス感染拡大予防対策としてオンライン飲み会を年数回開催としています).研究生活において,ゼミや個別打合せ以外に時間の拘束は特にありません.研究室の各種イベントについてはイベントページをご覧ください.
研究室配属後,3年生の間は科学技術英語演習を実施し,卒業研究は4年生から着手します.4年生の4月に卒業研究のテーマ決定を行い,夏までは主に基礎知識の習得と関連文献の調査を行います.秋からは本格的に独自性を持った研究を進めることになり,課題を解決するための理論や手法,アルゴリズム,システムの開発研究を行います.本コースでは,卒業論文提出・卒業論文発表会は2月上旬終わり~中旬初めとなっています.



研究室の設備 equipments

研究教育活動で利用している主な機器のご紹介です.

  • レーザスキャナ FARO FOCUS 3D S120
  • 光学式スキャナ VIVID 910
  • ハンディスキャナ F6 SMART
  • RGB-Dカメラ KINNECT
  • AR/MRデバイス HoloLens2,Oculus
  • 裸眼立体視ディスプレイ ELF-SR2
  • 3Dプリンタ dimension bst768
  • SfM-MVS用カメラ Nikon D750,D3300,Canon EOS M3,GoPro他多数
  • ドローン(複数)

研究教育活動で利用している主なソフトウェアのご紹介です.
  • 3次元CAD CATIA
  • 計測データ処理 Geomagic Studio, POLYGONALmeister
  • レーザ計測点群処理 FARO SCENE
  • SfM-MVS Context Capture
  • 開発環境 Visual Studio, MATLAB

   
就職先 place of employment

最近の卒業・修了生の就職先は以下の通りです.

【輸送用機器】
  • 日立Astemo, いすゞ自動車
【情報・通信業】
  • BIPROGY, パナソニックコネクト, NTT東日本㈱, NTTコミュニケーションズ, NTTコムウエア, 日本アイビーエム・ソリューション・サービス
【電気機器・精密機器】
  • パナソニック, 東芝, キヤノン, アズビル, 三菱電機, 富士通, 島津製作所
【機械・建設】
  • IHI, コマツ
【ソフトウェア】
  • アルゴグラフィックス, リコーITソリューションズ, OKIソフトウェア, エィ・ダブリュ・ソフトウェア, AIS北海道, 日本システム開発
【医療機器】
  • 協和キリン
【コンサル】
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング
【サービス・販売】
  • KitaLabs
【官公庁】
  • 産業技術総合研究所


変遷 history

旧精密工学科の講座を発端とする研究室です.

  • 昭和36年4月- 精密工学科・精密機器学第二講座
  • 平成07年4月- システム情報工学専攻・生産情報工学分野
  • 平成16年4月- システム情報科学専攻・システム情報設計学研究室
  • 平成26年4月- システム情報科学専攻・ディジタル幾何処理工学研究室
  • 平成31年4月- システム情報科学コース・ディジタル幾何処理工学研究室