近年のモノづくり・社会インフラ・医療などの分野では,レーザ計測・CTなど高性能な3次元計測システムから得られた,人工物や人間など様々な対象の形状を表現した大規模な3次元デジタルデータ化が可能になっています.しかし,このようなデジタルデータを,設計・製造・維持管理・シミュレーション・診断・検査などの様々な応用目的に展開するには,3次元デジタルデータのデータ量・解像度・表現形式・意味属性などを,その応用目的に応じ適切かつ効率的に変換・加工する幾何処理ソフトウエアが必須となります.
本デジタル幾何処理工学研究室では,3次元幾何モデリングを核に,線形代数・統計学・最適化・離散幾何・最適化・力学などの基礎技術,ならびにデータモデリング・データ構造・プログラミングによる実装技術を統合し,ミクロからマクロまで様々なスケールの3次元デジタルデータの高性能な幾何処理ソフトウエアの研究・開発を行うことで,様々な分野のサイバーフィジカルシステム実現に貢献することをミッションとしています.また,これらの技術を応用し,人間と人工物との相互作用を仮想的に予測可能な技術の開発も進めています.
・ アイデアをソフトウエアで具現化するのが好きだ
・ 実世界の大規模の3Dデータ処理に興味がある
・ 民間企業や医学・農学など,異分野との連携研究に興味がある
・ 社会に役立つソフトウエアの開発がしたい
・ 数理的手法を活用した実問題解決の探求が好きだ
・ とにかく「3次元」と「ソフト」と「数学」が好きだ
という学生の方は,ぜひ本研究室で一緒に学ぶことを検討してみませんか?