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研究室の概要

物質のマクロな性質は、ミクロな世界で起こる多種多様な化学反応やそれに伴うダイナミクスの組み合わせとして現れます。例えば、プラスッティックは一見均一な材料に見えます。しかし、ミクロな世界にまで踏み込むと、その性質は決して均一ではありません。1マイクロメートル(千分の1ミリメートル)離れた箇所では、その硬さも異なることがあります。他の例を考えてみましょう。生体細胞を例にとってみます。細胞の中には様々な小器官やプロテインが存在します。それらがそれぞれの仕事をしております。その仕事の結果が複雑に絡み合って、最終的に一つの細胞としての機能を発揮します。小器官間に起こるほんの少しのズレ(不均一性)でも結果には大きく影響します。すなわち、マクロな性質を正しく理解するためには、ミクロな世界で何が起こっているのかを知ることが非常に大切なのです。

バイオナノマテリアルズ研究室では、高感度でかつ高空間分解能度を有する光学顕微鏡を開発し、ミクロな世界を直接観測することで物質の性質を理解し、その知識を活かして逆に性質をコントロールすることを目的としております。

また、本研究室はベルギーにあるKU Leuven(カトリック大学)のPlasmonic and Nanoscopy研究室(教官:雲林院宏)と連携をとりながら研究を進めていきます。

主な研究テーマ

  • 超解像蛍光・ラマン顕微鏡法の開発
  • 単一細胞内部の動的挙動の直接観測
  • 単一細胞内に直接アクセスできる内視鏡法の開発
  • 薬・遺伝子輸送システム

データ解析・装置制御技術

Matlab, Igor, LabViewなど。

このようなキーワードに興味がある人は、ぜひ、研究室見学に来てください。

バイオナノテクノロジー/プローブ顕微鏡/光計測技術/薬輸送技術

所属教員

  • 教授:雲林院宏
  • 准教授:平井健二

お問い合わせ

住所:〒001-0020 札幌市北区北20条西10丁目
電話:011-706-9410

※メールでのお問合せは、雲林院宏(hiroshi.ujii@es.hokudai.ac.jp)へお送りください。