情報通信フォトニクス研究室の概要

「楽しく世界レベルの研究を愉しみ、世界レベルの研究を通じて確かなキャリアパスにつなげる」ことを研究室のモットーにして、伸び続ける情報通信需要に応えるための光科学(フォトニクス)に関する研究を行っています。最近の情報通信ネットワークは、いわゆるムーアの法則を上回るスピードで進化し続けていますので、「電気から光へ」、すなわちネットワークの「光」化が進められています。私たちの研究室では、次世代フォトニックネットワークの高度化研究を推進し、光による本格的なブロードバンドサービス実現の一翼を担うとともに、安心・安全なユビキタスネット社会の発展に貢献することを目指しています。

目で見る研究紹介

新型光ファイバ

現在使用されている光ファイバで伝送できる情報量は、急速に限界に近づきつつあります。そこで、こうした限界を打ち破るマルチコアファイバ、フォトニック結晶ファイバといった全く新しい光ファイバの研究、さらには安心と安全を確実にするための光ファイバセンサの研究を行っています。

超小型光回路

コア(幹線)系、メトロ(都市間)系、アクセス(加入者)系と、ネットワークの光化が進み、さらにはコンピュータのボード内やチップ内にも光が入りつつあります。そこで、こうした光化に対応するための超小型光回路をフォトニック結晶やシリコン細線で構成する研究を行っています。

光シミュレータ

光ファイバや光回路の設計を支援するための光シミュレータの研究を行っています。このシミュレータには、有限要素法やビーム伝搬法といった独自開発した高精度で高信頼度の数値シミュレーションプログラムを搭載しています。また、最適設計の自動化に向けて、遺伝的アルゴリズムを導入しています。