ワイヤレス情報通信研究室の概要

ワイヤレス情報通信研究室は、無線技術に関連する幅広いテーマを扱っています。携帯電話、Wireless LANあるいはRFID等の無線利用機器が様々な環境で用いられています。今後のユビキタスネットワーク社会では、さらに多くの周波数、電波が利用されます。このような電波利用環境における、通信品質と信頼性を高めるための最新の技術開発、同時に無線機器に関する安全性や環境適合性の評価技術、さらに、省エネルギー化に寄与する高効率回路技術等の研究に取り組んでいます。本研究室の特徴は、アンテナ・無線回路の製作や電波暗室内での測定、最新のシミュレータやスーパーコンピュータの利用等が自由に行える環境が整っていることです。したがって学生は、ハードウェアとソフトウェアの両面において幅広い知識を習得することができます。卒業生は、国等の研究機関、および、通信会社や電力会社、総合メーカ等の民間企業において活躍しています。安心・安全を担保した高度情報通信社会の実現に向けた技術の研究・開発を通じて社会に貢献すること、さらに、社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成が本研究室の目的です。

目で見る研究紹介

電波環境評価技術

最新の電磁界シミュレータやスーパーコンピュータを使って、電車内や室内等における電波の伝搬について評価を行っています。

マイクロ波・ミリ波アンテナ技術

携帯電話のアンテナ、ミリ波用の高利得アンテナの研究を行っています。

高効率マイクロ波回路技術

低歪線形増幅器の開発研究、超伝導フィルタ技術の研究を行っています。

植込み型医療機器のEMI評価

様々な周波数帯で運用されているRFID機器による心臓ペースメーカEMI影響等について、スーパーコンピュータを用いた大規模・高精度シミュレーションおよび実環境での測定・評価実験を行っています。

無線電力伝送技術

電気自動車のバッテリーや家電、さらには体内に埋め込まれた医療機器等に電力を無線で供給する技術について、研究を行っています。