柏木 暁史さん

2008年度・メディア創生学研究室卒業

波動光学や立体視機能などに関する事前知識はなく、勉強や成果を出すのが難しそうな研究内容であったが、自分の描く夢(将来実現できたらいいなと思うもの)に一番マッチする研究だと感じ、そのときのワクワク感でこの研究室を選んだ。また、先生方先輩方の自由な雰囲気とクリエイティブな人格に惹かれ、自分に最適な研究室だと感じたことも、当研究室を選ぶ要因となった。

Q1研究室に在籍中、学んで良かったこと、今のお仕事に役立っていると感じることは何ですか?

「研究で学んだこと」
眼の立体視機能、波動光学、フーリエ変換、研究の成果を示すための実験と評価の方法。
・光の性質と物が立体に見えることのメカニズムが理解できた。
・一部分ではあるが、生活環境を構造として認識できるようになった。またそれを知る楽しさを知った。
「仕事に役立っていること」
計算アルゴリズムをプログラムで表現すること、
創造の仕方として、考え事を絵や文字に描き出しながら考える習慣。
・今の仕事でもこれが作業のベースとなっている。
「研究生活で感じたこと」
「これは何なのか?」(事象の原理)が分かる楽しさ、研究の成果が形になる喜び、また他の人が自らの研究の成果物に興味を示している姿を見たときの感動。 ・現在の職種や業務内容を選ぶきっかけとなった。

Q2なぜこの専攻や、この研究室を選んだのでしょうか?

元々絵を描くことが好きで、CGなどの映像生成や表示に興味があった。
研究室配属前、見学先のひとつとして当研究室を訪問し、当時の研究内容を拝見した。その際に見た「3Dディスプレイによる立体映像表示デモ」が一番印象に残った。
波動光学や立体視機能などに関する事前知識はなく、勉強や成果を出すのが難しそうな研究内容であったが、自分の描く夢(将来実現できたらいいなと思うもの)に一番マッチする研究だと感じ、そのときのワクワク感でこの研究室を選んだ。また、先生方先輩方の自由な雰囲気とクリエイティブな人格に惹かれ、自分に最適な研究室だと感じたことも、当研究室を選ぶ要因となった。

Q3今後の目標・後輩へのメッセージ

皆様、研究や普段の生活の調子はいかがでしょうか?
この文章を書いている頃(現在1月初旬)は、就職活動も本格化する時期で、企業研究や自己分析をされている方が多数いらっしゃるかと思われます。早い方では、既に就職希望の企業を見つけておられるかもしれません。また、修士課程や博士課程に進学するために、今後の研究方針を考えている方もいらっしゃるでしょう。もちろん、上記の方だけでなく、皆様全員が、来年度あるいはもう少し先の将来についていろいろ考える時期だと思います。
今までもこれからも、皆様が夢に向かって、「ご自身の人生」を生きていることに期待します。
ここで、「自分の人生を生きる」ということは言うまでもなく、自らの意思に従い「自由」に生きられることを意味しております。また、同時にそれは、自らの道を自分で決めて自らの力で進む「責任」をもつことでもあります。
自分の人生は「自分がそうすべきだと思うからそう生きたい」と思う意識の集まりで形成されます。また、その意識は、人生における数々の「選択の時」に生まれます。
選択の岐路に立ったとき、「自分は何がやりたいのか?」を考え、進む道をご自身で自由に決めてください。そして、進む道が決まったなら、後は「どうすれば自分の夢を叶えられるか?」を考え、強い信念と自信(自分を信じること)をもって未来にチャレンジを続けてください。ここで、「選択できること」が自由であるならば、「選択した未来へのチャレンジ」が選んだことの責任であるといえます。チャレンジの先には夢の実現が待っています。皆様には、ぜひ夢を実現し、これからの世界をより良いものにしていってほしいと願っております。
加えて、皆様にぜひご理解いただきたいことは、夢を実現することも目標なので当然重要ですが、チャレンジする「過程」も、自分を大きく成長させてくれる大事な要素であるということです。
現在、私はとあるメーカーに勤務しており、在籍していた研究室と同じように、自由かつ様々な刺激を得られる環境の中で、充実した生活を送っております。(今の自分があるのは、研究室の先生方と仲間たちのおかげであり、心から感謝しています。)
一方で、業務内容に関しましては、入社した当初から学生時代の研究とは全く異なる内容の業務を担当しております。現在の研究内容がそのまま就職後の業務内容になることは、実はそれほど多くありません。もちろん、だからといって現在の研究をないがしろにしていいものでもありません。研究を進める上で大事なことは、「今目の前にある課題にどのような取り組み方をするか」ということ、すなわち「過程」です。過程を自らで考え、実践することで自己成長ができます。また、過程が十分に実践され、自分なりの結果が出せているならば、別領域の業務や研究でも同様に、成果を発揮することができます。
皆様の未来は開けています。自信をもって、これからの人生を楽しく創造していってください。