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国内外で多様な異分野融合を生み出し
現代社会に新しいイノベーションを起こす

大学院情報科学院長/大学院情報科学研究院長 教授北 裕幸

新しい大学院のスタート

 2019年4月,北海道大学大学院情報科学研究科は,大学院情報科学研究院と大学院情報科学院に組織的に分離されました.前者は教員の所属する研究組織であり,後者は学生の所属する教育組織です.このように研究と教育の組織を分離した理由は,社会が求めている研究に対するニーズと教育に対するニーズとが必ずしも一致しない場合があることや,研究分野の独立性を強調するあまり分野間の協力や資源の結集が困難となり,境界領域の分野等の教育に機動的に対応できない場合があることなどからです.これからは,学生の研究志向や将来の進路志望,等に合わせて,教員の研究組織を変えることなく,新しい教育組織を従来よりも迅速かつ柔軟に構成できるようになります.早速,この4月からは,理学院数学専攻の学生定員の一部を情報科学院に移し,理学研究院の教員と一緒に情報系の教育が行われています.将来的には,農学,医学,水産学など理系の大学院はもちろん,法・文学や経済学など文系の大学院との融合をも視野に入れ,その時々に最もふさわしい教育組織を構成していきたいと考えています.

社会のニーズと情報科学のシーズがマッチした時代へ

 さて,私たちが暮らす現代社会には,解決しなければならない課題が多数存在しています.例えば,(1)少子高齢化による労働力の不足や介護負担の増大,(2)エネルギー資源の少ないわが国において,地球環境問題に配慮しながらエネルギー安定供給を維持すること,(3)異常気象,地震,津波,火山噴火などの大規模災害に対する対策や備えなどの問題です.日本特有の状況もあれば世界各国が協働すべきものもありますが,いずれも早急に解決しなければならない人類共通の問題です.

 しかし,これらの問題のいくつかは手詰まり状態にあり,既存の技術だけでは解決できない側面もあると考えられます.そのような高度なニーズに応えられるのが情報科学の分野です.近年の情報科学技術の発展は目覚ましく,大規模なビッグデータから機械学習,深層学習,最適化技術などのツールを用いて学習することで,人間の能力を超えたデータ処理能力が実現しています.実際に医療やエネルギーの分野では「AIで〇〇を」というアプローチで産学連携によるソリューション開発が活発に行われています.
これは,社会が求めるニーズと情報科学が持つシーズがマッチし始めているからといえます.これまで情報科学が培ってきた知恵と技術が,現実世界の問題に具体的な解決策を示すことができる.今まさにそのような時代が訪れているではないかと感じています.

幅広い分野をカバーする研究領域

 北海道大学大学院情報科学研究院は,他の主要大学の情報系の大学院とは異なり,数理やコンピュータサイエンスなどの狭義の情報科学のみならず電気・電子・精密・通信・生体工学などの,いわゆる電気電子系と呼ばれる分野・領域をも含む幅広い情報科学をカバーしています.これは,ニーズ面とシーズ面の両方に関する研究が行われているということです.直面するニーズに応えるための専門性(例えば電気電子系の分野)を持った教員と,次代を切り拓くシーズとしての専門性(例えばAIやIoTなどの分野)を持った教員が,同じ大学院の中で研究を行っている.これは,他の情報系大学院では見られない大きな特徴のひとつです.さらに本学の国際連携研究教育局(GI-CoRE)の中に「ビッグデータ・サイバーセキュリティグローバルステーション(GSB)」を設置し,海外の大学や北大関連部局の教員と国際連携研究を実施するなど,国内外の研究者と積極的な交流・融合を進めることで,わが国はもとより世界の拠点になることを目指しています.

大学院情報科学院/研究院長 教授 北 裕幸

異分野融合研究と双峰型教育で世界レベルの成果を

 ニーズ面とシーズ面の両方に関する研究を同じ大学院内で行っていることは,情報科学院の教育面においても大きなメリットをもたらしています.学生は,自身が所属するコース(主専修)以外にもうひとつのコースを副専修として選択し,異なる分野の知識を学ぶことができます.これを双峰型教育と呼んでいます.また,修士論文や博士論文では,世界レベルで見ても優位性のある研究テーマ(電気材料・ナノ科学分野,情報通信分野など)のほか,国家レベルの大型研究プロジェクトや大学発ベンチャーにつながる研究にも取り組むことができます.その他,理学研究院,GI-CoRE GSB,情報基盤センター,電子科学研究所,量子集積エレクトロニクス研究センターの教員や,物質・材料研究機構,NTT,NTTドコモ,JAXA,産業技術総合研究所の学外組織の教員の研究指導を受けることによって,異分野融合研究や実務的研究に参画することもできます.
このように,現代社会が抱えるさまざまな問題に対し,情報科学技術を活用することで解決し,新しいイノベーションを起こす.その最先端の分野で異分野融合力を育むことができるのが北海道大学大学院情報科学院です.自由な環境の中で共に学び,共に成長し,世界に羽ばたく人材が育つことを願っています.