リモートセンシング情報学分野 (JAXA)


現在の私たちの生活環境(衣・食・住)には,地球規模(グローバル)に発生している地球温暖化やエルニーニョなど様々な気象・気候変動の影響が及んでいます. 本講座では,地球環境を形成する様々な要素(雲,積雪,水文量,植生,海面温度,二酸化炭素等の物理量)の分布および変動を地球観測衛星のデータから抽出するために必要な技術や新しい手法の開発,また抽出された物理量の時空間分布が環境にどのような影響を与えるのかの評価また予測を行うための手法の開発を行っています.


【研究紹介】

高次画像処理・解析

衛星画像を扱う上で必須の精度や画質の評価・解析手法の高精度化,多変量解析手法の検討などを行います.

~幾何補正手法の開発~
~放射量補正手法の開発~
~DEM/オルソ補正画像作成手法の開発~
~画質評価手法の開発~
~多次元(時空間)解析手法の開発~
~多センサデータを用いた解析手法の開発~



地球環境変動の解析

地球環境問題解明に関わるような高度な衛星データ解析手法の検討と, 抽出された物理量の時空間分布が環境にどのようなストレスを与えるの かの評価また予測を行うための手法の開発を行います.

~物理量推定アルゴリズムの開発とこれらの時空間分布解析~
~土壌水分, 積雪, 氷河, 凍土, 農業, 森林, 森林火災,砂漠化, etc.~
~長期(30年間程度)衛星データの解析手法の検討~
~海氷流動の監視手法の検討~
~環境ストレスの評価手法の検討~


【設備・機器紹介】

可搬型温室効果ガス観測装置

太陽を光源として大気中の二酸化炭素やメタンの吸収線をリモートセンシングで分光測定することができる,可搬型温室効果ガス観測装置(Bruker EM27/Sun)を保有しています。海外機関とのキャンペーン観測において、衛星データの物理量検証等に利用します.


【研究室関連記事】

~ 学生コラム ~
宇宙から森林を監視する



より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください.