電磁工学研究室


モータや非接触給電装置,アンテナなど電気電子機器の開発では,性能を最大化する設計が求められます.本研究室では電気電子機器の最適設計を行うために,人工知能技術を用いた新しい方法を開発しています.


【研究紹介】

『最適な形』を自動で見つける技術

今後の10年でガソリン車から電気自動車へ大きな転換があるといわれています.このため電気自動車を駆動するモータの開発はますます重要度を増していきます.図はモータの構造をコンピュータにより自動的に最適設計している様子を示しています.この最適設計技術により,強い力を出し,かつエネルギー損失の少ないモータを設計できます.



システム設計のための高精度数値解析技術

磁気ヘッド,アンテナ,超電導機器などの特性解析を高精度高速に行うための数値解析技術に関する研究です.近年,注目を浴びている環境電磁界などの解析も行っています.これらの研究は,装置の高性能化や環境に配慮した装置の製造に貢献しています.さらに,これらの状態の理解を助けるための可視化ツールの開発も行っています.



エネルギーハーベスティング

橋や鉄塔など構造物,自動車や航空機のエンジンの微小振動により無線センサーを動作させるための振動発電機を開発しています.通常のバネ振動では共振周波数の近くで電力を発電できますが,当研究室の振動発電機はカオス振動を発生できるため,広い周波数帯域で発電可能です.今後は人の動きで動作する振動発電機を開発し,健康状態を計測する無線センサーを実現したいと考えています.



機械学習によるロボット制御

初めて自転車に乗るときや,難しいスポーツの技を体得するときは,何度も失敗しながら試行錯誤により正しい筋肉の動かし方を学びます.これと同じようにロボット自身に歩き方や段差の超え方などの行動を自律的に学習させる研究を行っています.




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