システム環境情報学研究室


サイバーフィールド,それは都市環境や,工場,災害現場といった実世界の状況と瓜二つの仮想世界をコンピュータ内に構築し,実世界と仮想世界が表裏一体となった空間です.本研究室では生産システムと防災を中心にサイバーフィールド研究に取り組んでいます.


【研究紹介】

サイバーフィールド

「サイバーフィールド」という言葉は聞いたことがないと思います.2004年に情報科学の大学院が誕生したときに,研究教育の方向性を示すものとして命名した研究領域です.今ならばディジタルツインやサイバー・フィジカル・システムを包含した概念です. 実フィールドと仮想フィールドを表裏一体にする技術や,それによるフィールドの高度化について研究しています.実フィールドには工場の生産システム,社会インフラとしての橋梁,災害の被災地などを対象にしています.




がれき工学

「がれき工学」も耳慣れない言葉ですが,「がれき」についての有益な知見を蓄積することを目的にしています.これまで,「がれき」は自然科学と工学のどちらにも対象にしてもらえませんでした.普段はそれで支障はありませんが,大地震が都市を襲ったとき,人に危険を与えるものとして現れます.そのときに備えるための学問,それが「がれき工学」です.





【設備・機器紹介】

サイバーフィールド研究環境

リアルなフィールド(システム,機械,デバイス)とそれと「瓜二つ」なバーチャルなフィールドを組み合わせたサイバーフィールドの研究環境が整備されています.実フィールとの対象として生産システムの数値制御工作機械や組立用ロボット,仮想空間を構成する各種の計算機,人間とのインタフェースのVRデバイスなどです.



ディジタルがれきフィールド

がれき工学の研究用設備として「ディジタルがれきフィールド」があります.ここでレスキューロボットのがれき上の走行性能や,がれきの山の形状計測などを行います.また,計算機内での家屋倒壊実験により,仮想がれきを生成します.




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