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「気球で被災地を情報疎外から救う」

写真:伴丈さん

システム情報科学専攻 システム創成情報学講座
システム環境情報学研究室 修士課程1年

伴丈 遼一(和歌山県和歌山市出身、2013年度入学)

阪神・淡路大震災や東日本大震災などでの被災地では、電話やテレビ、新聞といった情報インフラがほとんど機能せず、情報の収集、伝達を迅速に行うことができなかったために被災者は地震および避難・救助等に関する情報を十分に得ることができませんでした。

そのような現代社会の脆弱さから被災地を守ろうと、私たちの研究室では「災害用係留型情報気球InfoBalloon」の開発に取り組んでいます。InfoBalloonは地上から係留ロープを使って気球を係留し、搭載したカメラや無線機を用いて被災地での情報の収集や配信などを行う機能を持っています。

InfoBalloonは気球の特性上、風の影響を受けやすく、実際に被災地を支援するためには、あらゆる向き、強さの風に対してもInfoBalloonを安定して係留する必要があります。そのためには、様々な条件下における気球の挙動を知ることが不可欠ですが、直径数メートルの気球を何度も上空に係留することはコストや労力の面で困難であるのが現状です。そのため、私の研究では数値流体力学による気球の空力学的特性の解析結果を用いて、運動力学を考慮したシミュレータを開発し、気球の係留シミュレーションをコンピュータ上で行っています。現状ではシミュレータの改善やシミュレーション結果の分析など課題は多いですが、被災地支援という目的にやりがいを感じています。また、年に数回実機での係留実験を行っています。

私たちの研究室ではInfoBalloonの研究だけでなく、倒壊して無秩序になった倒壊物を研究する「がれき工学」、時間と空間を統一的に扱い解析を行う「四次元形状モデリング」、製品開発に必要な情報の表現やその生成・利用システムを研究する「加工情報」といった異なる分野での研究に取り組んでいる他、連携講座の学生も研究室に在籍しています。幅広い研究内容に携わっている研究室なので、様々な知識が得られる環境であることに魅力を感じています。

せたな町でのInfoBalloon係留実験
InfoBalloonの主要目的
せたな町でのInfoBalloon係留実験
InfoBalloonの主要目的