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「ビッグデータに対する高速な検索を目指して」

写真:笹川さん

コンピュータサイエンス専攻 知識ソフトウェア科学講座
情報知識ネットワーク研究室 修士課程2年

笹川 裕人(北海道札幌市出身、2011年度入学)

私の所属する情報知識ネットワーク研究室では、情報検索、データ圧縮、データマイニングなど、様々なテーマで研究を行っています。私の専門は文字列の検索で、テキストデータ上で入力パターンに該当する箇所を高速に発見する技術を研究しています。

文字列検索の技術は、計算機科学の分野で古くから研究されてきた技術ですが、近年、インターネットの発展により、膨大な量のデータが出現してきているため、再び注目を集めています。高速な文字列検索の実現の為に、私が注目しているのは、GPUを用いた並列処理です。GPUとは、画像処理を担当するハードウェアですが、GPUには、数百から千個もの演算コアが備わっており、これらを利用し、パターンの検索を並列に実行することで、高速な照合を実現します。また、検索を行うパターンとしては、例えば、「John F. Kennedy」と「John Kennedy」や、「引っ越し」と「引越」といった、表現に曖昧性のあるパターンを考えています。このような複雑なパターンの発見は、完全一致のパターンに比べ、時間がかかる事が多く、高速な検索の実現はチャレンジングな課題です。

研究の成果は、原稿にまとめ学会で発表します。情報系の分野では、発表が重要視されており、早ければ、学部生のうちから頻繁に学会発表に行くことができます。私も先日、先輩、後輩と協力して行った研究が、国際会議に通り、3月末にアメリカで発表してきます。スキーリゾートで開かれる会議なので、スキーも楽しんでこようと思っています。

研究室では、週2回、研究の進捗や、今後の予定を報告するセミナーが開かれ、そこで、個々の研究についての意見の交換が行われます。学生部屋においても、ある問題について悩んでいると、誰ともなく集まってきて、議論が始まったりします。研究室には、体を動かすのが好きな人が多く、週末には、先生も交えた何人かで、ジムにトレーニングに行ったりしています。また、自転車乗りが私を含めて5人いて、去年の夏には、東京-大阪間を自転車で旅行しました。今年も、どこかに泊まりがけで旅行に行きたいと思っています。

福岡で行われた国際会議の発表の様子
会場となった九州大学
福岡で行われた国際会議の発表の様子
会場となった九州大学