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現実と仮想世界の融合を目指して

写真:米山 拓応さん

メディアネットワーク専攻 情報メディア学講座
メディア創生学研究室 修士課程2年

米山 拓応(長野県長野市出身、2012年度入学)

近年、テレビや映画といった映像表示技術の臨場感は技術力のめまぐるしい発達に伴い飛躍的に増加してきました。皆さんも日常のあちこちで高精細な映像を観る機会が増えてきたと思います。中には3Dテレビや3D映画、3D表示対応ゲーム機といった立体的な映像を表現できるものも登場し、表現の幅も増えてきました。しかしそれらの映像は本物の物体と簡単に区別できてしまいます。

私たちの研究室では、ホログラフィと呼ばれる理想的な3D表示技術を用いて実際の物体と見分けのつかない映像を再現することを目標に日々研究を行っています。中でも私たちが扱う計算機合成ホログラム(CGH)という技術はPC内で光の伝播をシミュレートすることで立体映像の情報を記録できるため、どのような映像でも自在に生成することが可能です。しかしこの分野はまだまだ未開拓の領域が多いため、実用化する上で様々な課題を抱えています。

私の研究内容はCGHを用いた映像再生装置を小型化し、現実世界のどこにでも3D映像を表示することができる装置を開発するというものです。装置に組み込まれる光学系にはしばしばレーザといった強力な光源や像の歪みを補正するための大規模なレンズ系など大きな部品が用いられるため、通常のCGH再生装置は畳1枚分程度と非常に大きなサイズとなってしまいます。私はこのような課題を解決するため、レーザの代わりとなる小型の高輝度光源の開発やレンズ効果をソフトウェア上で再現することによる使用レンズ枚数の低減など、装置の小型化に向けて様々な取り組みをしています。

研究で得られた成果は国内外を問わず盛んに学会にて発表を行なっています。私自身今年はすでにサンフランシスコ、ハワイと2度海外での発表を行って来ました。学会では画期的な技術が新たに数多く登場しており、最先端の映像技術を間近で体感することができます。3D映像が実用化されるための準備は整いつつあります。「現実そっくりの立体映像」もきっと夢ではないでしょう。

ホログラフィによる3Dカラー映像
ホログラフィによる3Dカラー映像