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近未来エネルギークラスタの創成

下町 健太朗さん

システム情報科学専攻 システム融合情報学講座
システム統合学研究室 博士後期課程1年

下町 健太朗(北海道函館市出身、2013年度入学)

私たちの研究室では,電力システムについての研究を行っています。現在,日本の電力システムは大きな分岐点に立たされています。東日本大震災以降,日本の電力を支えてきた原子力発電はほとんどが停止し,慢性的な電力不足となっております。解決方法のひとつとしては,原子力の代替として自然エネルギーを利用することが考えられます。しかしながら,安定した電力供給を行うためには,既存のシステムだけでなく新しいシステムを構築する必要があります。本研究室では,新しい電力システムに関する研究,すなわち新システムの機器構成や制御方法の検討,新システム導入効果の検証などを行っています。

私は「直流マイクログリッド」という電力システムの研究に携わっています。この研究は,企業との共同研究であり,実際のオフィスを実証設備として改良し,実験を行っています。このシステムの新しい点は,直流での電力供給を行っていることです。一般的な発電機は交流電力を出力するため,現在の電力システムは,負荷を含めてほとんどが交流で稼働しています。しかしながら,太陽光発電や蓄電池などの新しい電源は直流電力を出力します。そのため,従来の負荷への供給をする際は直流電力を交流電力に変換する必要がありました。一方で,直流マイクログリッドでは,負荷も直流で稼働するため,変換なしに負荷への供給が可能となります。そのため,変換のロスが抑制でき,電力の高効率な利用が可能となります。また,エネルギーマネジメントシステムを実装し,太陽光発電の不安定な出力に対応,料金の安い時間帯に蓄電池に電力を貯蔵することなどの機能を持たせます。

研究室生活では,週に1回の打ち合わせと月に1回のゼミが定例のイベントとなっており,学生からも様々な意見が飛び交う有意義な場となっております。また,ゼミ後は懇親会が開催されます。夏はジンパ,冬は忘年会と研究室ぐるみでの行事も多く,研究外での交流も非常に盛んな研究室です。学会へも国内外を問わず参加しており,モチベーションのひとつとなっています。

図:直流マイクログリッドの構成
写真:忘年会での集合写真
図:直流マイクログリッドの構成
写真:忘年会での集合写真