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現場で使いやすいセンサシステムを目指して

Pic:栗田 和宏さん

システム情報科学専攻
デジタルヒューマン情報学講座(連携講座)
ヒューマンセントリック工学研究室
博士後期課程1年

宮島 沙織(北海道札幌市出身、2017年度入学)

少子高齢社会となった日本では労働者の高齢化が深刻化しています。これからは、高齢者も若者も健康を保ちながら長く仕事を続けられるような環境作りが必要です。私たちの研究室では仕事が身体に与える負担を計測するセンシング技術や、過度の負担を軽減するアシスト技術の研究を行っています。

仕事の負担を軽減するには、まず仕事のどの部分がどのように負担になっているかを調査しなければなりません。私は、誰もが簡単に自分の仕事の負担を調査できるようなシステムの構築を目指しています。
作業中の動作を解析することで、負担がかかる部位やその大きさを求めることができるのですが、私たちは持ち運びや設置が簡単なIMUセンサを作業者に装着し、実際の現場で作業中の動作を計測し,解析しています。
作業現場で計測を行うには、使用する器具が少なく、短時間で簡単に準備できることが理想的です。そのため、負担の調査に最低限必要な情報は何か、どうすれば最低限の機器でその情報を集めることができるか、研究を重ねています。研究では実験室内にとどまらず、農業や漁業、製造業などの方々のご協力のもと、十勝から北九州まで様々な作業現場で動作を計測させていただいています(写真1)。 また、私は産総研と北大の連携講座に所属しており、年に数か月、講義がない間に産総研で技術研修生として研究や実験を行っています。他大学の学生さんや研究者の方々と交流でき、とても勉強になります。

研究室では、実験の手伝いなど学生同士協力しあいながら研究を行っています。毎週、指導教員と研究方針について打ち合わせを行うほか、週に一度のゼミでは学生が持ち回りで研究発表を行います。先生方や学生と熱心な議論を交わせるうえ、プレゼンテーション能力が鍛えられます。研究成果は国内外の学術会議で発表します(写真2)。また休みの日にボルダリングに行ったり、北大祭で出店を出したりと、研究以外で集まることも多く、とても居心地の良い場所です。

写真1:トリガイ養殖作業動作の計測実験
写真 2:国際会議でのポスター発表
写真 1:トリガイ養殖作業動作の計測実験
写真 2:国際会議でのポスター発表