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学生コラム「ISTラウンジ」

本研究科在学生のコラムです。日頃の学生生活の中で感じたことや考えたことなど,さまざまな話題をお届けします。

屋内ナビゲーションシステムの実用化に向けて

Pic:村上 弘晃さん

情報理工学専攻 数理科学講座
知能情報学研究室 博士後期課程1年
村上 弘晃
(北海道小樽市出身、2012年度入学)

 現在、私は「音響信号を用いた屋内ナビゲーションシステム」の基盤作成を目標に研究に取り組んでいます。屋外では当たり前になったGPSですが、GPS信号の届かない屋内では利用することができません。そのため、未だに地下街や美術館では看板やパンフレットに頼らざるを得ない場面が多くあります。このように屋内位置認識の需要は非常に高く、経路案内だけでなく、非常時の避難経路指示や商品の局所的な告知に使える等、市場価値は年々高まっています。そのような環境の中で私は、盛んに研究が進むWi-Fi等の電波測位よりも高精度で、天井の設置スピーカで利用可能な音響信号に着目し研究を進めています。自分の価値観で大きな目標に邁進できるというのは、大学の研究機関だからこそできることだと思います。

写真 会議の合間でのフランス観光
写真 会議の合間でのフランス観光

 最近の成果では、最低3台のスピーカを必要とする従来手法に対し、スピーカ2台での新たな測位手法を提案し、フランスの国際会議にて口頭発表しました。多くの聴衆から多くの質疑・コメントをいただき非常に嬉しく、大きな刺激になったことを鮮明に覚えています。また、会議の合間に観光できるといったご褒美もあり、今後の研究への大きなモチベーションに繋がっています。

 大学での研究生活は、先輩や後輩、同期、先生方に恵まれとても充実した日々を送っています。もちろん楽しいことだけではなく、思うように研究が進まず苦しいことも多くあります。しかし、それを乗り越えた先に得られる充実感は感慨深いものがありますし、成果を海外で発表できるなど目に見える満足感も多くあります。近年は、AIの発達もあり、専門性に重きをおく社会に変わりつつあるように思えます。その中で、大学院への進学というのは公私ともに得られるものが多くあると身にしみて感じています。もし興味があるのなら研究の道へ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

(2018/11/19)

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