情報学と医学の融合~手術動作の分析と評価~
情報科学専攻システム情報科学コース 知能ロボットシステム研究室
修士課程2年
山田 海俊(北海道札幌市出身、2023年度入学)
私が所属する知能ロボットシステム研究室は4つのグループに分かれて研究を行っています。4つの研究テーマはヒューマノイドロボット、手術シミュレーション、高速ロボティクス、画像処理であり、動力学解析やシステム統合技術などが共通の基盤となっています。
私自身は手術シミュレーショングループに所属しており、医師の手術動作の分析・評価が研究テーマです。従来、手術技量の習得は暗黙知に依存しており、効率的な習得が課題となっていました。そこで、私の研究室では北大医学部と連携し、医師の動きをモーションキャプチャシステムで計測し、手術中の動きを分析しています。また、機械学習等を用いて効率的な訓練のための評価システムの開発も行っています。この研究は医療安全の向上につながる重要な研究であると感じています。また、情報学、工学、医学といった複数の分野にまたがった研究であり、他分野の研究者との交流や手術見学など、貴重な経験がたくさんできることも魅力です。
研究室では、グループごとに週一回のミーティングが行われ、各学生の進捗報告や活発な議論を行っています。さらに、月に一回4つのグループ合同で学会形式の発表があり、背景知識の異なる人への伝え方やプレゼンテーション能力が鍛えられます。研究成果は積極的に学会での発表を行っており、学部生で学会に参加している人もいます。学会への参加は国内外の様々な研究者と議論を行うことができ、多くの学びを得ることができます。
私たちの研究室では、配属直後の3年生後期の半年間は同期で協力して進めるプロジェクトが与えられ、研究に必要な知識、技術を習得していきます。4年生からは各グループに分かれ興味のあるテーマを決めて研究を進めていきます。また、研究以外では季節ごとのイベント(歓迎会、送別会)やジンパなどを開催しており、非常に充実した学生生活を送っています。
私たちの研究室に興味を持ってくれた方は、ぜひホームページをご覧ください。
